(27日終値)
ドル・円相場:1ドル=129.88円(前営業日比▲0.34円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=141.15円(▲0.68円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0868ドル(▲0.0024ドル)
ダウ工業株30種平均:33978.08ドル(△28.67ドル)
ナスダック総合株価指数:11621.71(△109.30)
10年物米国債利回り:3.51%(△0.01%)
WTI原油先物3月限:1バレル=79.68ドル(▲1.33ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=1929.4ドル(▲0.6ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
12月米個人消費支出(PCE、前月比) ▲0.2% ▲0.1%・改
PCEデフレーター(前年比) 5.0% 5.5%
PCEコアデフレーター(前月比) 0.3% 0.2%
PCEコアデフレーター(前年比) 4.4% 4.7%
1月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)
64.9 64.6
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は反落。米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を判断するうえで重視している12月米個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)で変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターは市場予想通り前年比4.4%上昇となり、米インフレの減速が確認された。指標発表直後はドル売りが出て一時129.56円付近まで下押ししたものの、反応は一時的だった。アジア時間に付けた日通し安値129.50円が目先サポートとして働いたこともあり、130.07円付近まで下げ渋る場面があった。そのあとは週末を控えたポジション調整の動きに終始し、129円台後半で値動きが鈍った。
なお、米PCEの結果について市場では「FRBは2月と3月にそれぞれ0.25%の利上げを決定したあとは、利上げを停止する可能性がある」との声が聞かれた一方、「FRBの利上げペース減速を裏打ちする格好となったが、利上げ休止を議論するには十分でない可能性が高い」との指摘があった。
・ユーロドルは続落。米物価指標を受けて米インフレの減速が確認されるとドル売りが先行したのの、反応は一時的だった。前日には一時1.0929ドルと約9カ月ぶりの高値を更新しただけに、利食い売りなどが優勢となった。市場では「ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだユーロ売りのフローが観測された」との声も聞かれ、一時1.0838ドルまで値を下げた。来週には米連邦公開市場委員会(FOMC)や欧州中央銀行(ECB)定例理事会など重要イベントを控えており、ポジション調整目的の売りも出やすかった。
・ユーロ円は反落。ユーロドルの下落につれた売りが出ると、前日の安値140.87円を下抜けて一時140.82円と日通し安値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は6日続伸。12月米PCEデフレーターで、米インフレの減速が確認されると、FRBが利上げペースを緩めるとの観測が高まり株買いを促した。ただ、週末を控えて利益確定目的の売りも出やすく、指数は下げに転じる場面もあった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続伸。25日に決算を発表した電気自動車のテスラは連日で10%を超す大幅上昇となった。
・米国債券相場で長期ゾーンは小幅続落。来週のFOMCを前にポジション調整目的の売りが先行したものの、12月米PCEデフレーターで、米インフレの減速が確認されると徐々に買い戻しが入り下げ幅を縮めた。
・原油先物相場は3日ぶりに反落。序盤は買いが先行し82ドル半ばまで上昇した。中国の経済活動再開による需要見通しの改善、米経済が景気後退を回避できるのではないかとの期待に後押しされた。もっとも今月の高値更新に失敗すると一転売り戻しが優勢に。来週はOPECプラスによるパネル会合やFOMCの結果公表を控えていることもあり、週末・月末前に買い持ちを減らす動きが進んだ。一時79ドル手前まで下値を広げている。
・金先物相場は小幅に続落。12月米PCEデフレーターや同コアデフレーターでインフレ減速が確認されると売り優勢となり、昨日同様に1920ドルを割り込んだ。もっとも週安値は更新できず、その後に為替でドルが欧州通貨に対して弱含むと、ドル建ての金も下値を切り上げて週引けした。