(3日終値)
ドル・円相場:1ドル=131.19円(前営業日比△2.51円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=141.62円(△1.20円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0795ドル(▲0.0115ドル)
ダウ工業株30種平均:33926.01ドル(▲127.93ドル)
ナスダック総合株価指数:12006.96(▲193.86)
10年物米国債利回り:3.52%(△0.13%)
WTI原油先物3月限:1バレル=73.39ドル(▲2.49ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=1876.6ドル(▲54.2ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月米雇用統計
失業率 3.4% 3.5%
非農業部門雇用者数変化 51.7万人 26.0万人・改
平均時給(前月比) 0.3% 0.4%・改
平均時給(前年比) 4.4% 4.8%・改
1月米サービス部門PMI改定値 46.8 46.6
1月米総合PMI改定値 46.8 46.6
1月米ISM非製造業指数 55.2 49.2・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は4日ぶりに大幅反発。米労働省が発表した1月米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比51.7万人増と予想の18.5万人増を上回り、失業率が3.4%と予想の3.6%より強い内容だったことが明らかになると、米連邦準備理事会(FRB)が早期に利上げを停止するとの期待が後退。米長期金利の上昇とともにドル買いが広がった。1月米ISM非製造業指数が55.2と予想の50.4を上回ったことも相場の支援材料となり、一時131.20円まで上値を伸ばした。市場では「米労働市場の需給ひっ迫が改めて確認された。3月と5月の会合でも利上げが続くとの観測が高まった」との声が聞かれた。
主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時103.01まで上昇した。
・ユーロドルは続落。前日に大幅下落した反動でショートカバーが先行。22時過ぎに一時1.0940ドルと日通し高値を更新した。ただ、欧州中央銀行(ECB)の金融引き締めが想定より早く終了する可能性があるとの期待が強まる中、戻りは限定的だった。良好な米雇用統計やISM非製造業指数を手掛かりに全般ドル買いが活発化すると、一時1.0793ドルと日通し安値を更新した。
・ユーロ円は反発。ユーロドルの下落につれた売りが出た半面、ドル円の上昇につれた買いが相場を押し上げ、24時30分過ぎに一時142.35円と日通し高値を更新した。ただ、引けにかけては141.54円付近まで伸び悩んだ。
・ポンドドルは一時1.2048ドルと1月6日以来約1カ月ぶりの安値を付けた。英中銀(BOE)の利上げサイクルがピークに近づいているとの観測を背景にポンド売りが出たほか、良好な米経済指標を手掛かりにドル買いが進んだ。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続落。1月米雇用統計で雇用者数が予想を大幅に上回り、失業率が53年ぶりの低水準を記録すると、FRBが早期に利上げを停止するとの期待が後退。利上げ継続が景気を冷やすとの見方から、株売りが広がった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4日ぶりに反落。米長期金利の大幅上昇を受けて高PER(株価収益率)のハイテクには売りが出た。
・米国債券相場で長期ゾーンは4日ぶりに大幅反落。良好な1月米雇用統計を受けて、FRBが早期に利上げを停止するとの期待が後退すると売りが優勢となった。1月米ISM非製造業指数が予想を上回ったことも相場の重しとなった。
・原油先物相場は3日続落。良好な米雇用統計発表後も落ち着いた動きを見せ、一時78ドル手前まで上昇した。しかしながら、ドルの上げ幅が拡大すると、ドルで取引される原油先物は徐々に上値が重くなり73ドル台まで大幅に続落して引けた。
・金先物相場は大幅に3日続落。米雇用統計が市場予想よりも強い結果になると、米金利とドルが急伸した。金先物はドルで取引されることで割高感もあり、金先物は大幅続落で引けた。また、ハイテク株の決算が弱かったことや、米金利高で米株は下落していたが、ISM非製造業指数が大幅に改善されたこともあり、一時ほぼ横ばいまで戻すなど、市場がリスク選好の動きにもなったことも金先物の上値を抑えた。