香港大引け:3日続落、米株安と米中対立リスク嫌気

週明け6日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続落。終値は前営業日比2.02%安の21222.16ポイントだった。中国企業指数は2.68%安の7189.37ポイント。メインボードの売買代金は概算で1360億2000万HKドル。


ハンセン指数は前週末にNY市場が下落した流れを引き継ぎ、幅広いセクターで売りが優勢となった。米1月雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が予想の2倍以上に増加し、失業率が予想に反して低下したことで、米連邦準備理事会(FRB)が早期に利上げを停止するとの期待が後退した。米国が中国の偵察気球を撃墜したとの発表を受け、米中対立の再燃が警戒された。


ハンセン指数構成銘柄では、ハイテク株の舜宇光学科技(02382)、美団(03690)、小米集団(01810)が大きく売られた。医薬品ネット通販の阿里健康(00241)が7%超下落。不動産管理の碧桂園服務(06098)、太陽光パネル用ガラスの信義光能(00968)は大幅に続落した。3日大引け後に2022年12月期業績見通しを発表した中国宏橋(01378)も安い。一方、国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、食品飲料株の農夫山泉(09633)と康師傅控股(00322)が買われた。


ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は3.65%安の4464.82ポイントと大幅に続落。データーセンターの万国数拠(09698)、不動産業向けソフトウエアの明源雲集団(00909)、ネット専業損保の衆安在線財産保険(06060)の下げがきつい。構成30銘柄のうち、上昇はセンスタイム(00020)だけだった。サウジアラビア企業との提携を受けた買いが膨らんだもよう。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

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