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ドル円、底堅い動き 日経平均先物は週末に急騰
1月23日の「米財務省の指示で米連邦準備理事会(FRB)が『レートチェック』を行った」との報道をきっかけとした売りで、ドル円は27日に152.10円と昨年10月29日以来の安値を付けていましたが、そのあとは戻りを試す展開が続きました。今週も金(ゴールド)や銀(シルバー)など貴金属相場やビットコインの下落が止まらず、週末のアジア市場までは「リスク・オフ」の様相が強まっていました。ただ、ドル円は「ドル高」と「円安」が交互に進む展開となり、終わってみれば6日続伸。157円台で週末の取引を終えています。

*Trading Viewより
なお、週末の欧米市場では「リスク・オフ」の動きが後退。直近で急落していた金や銀など貴金属相場の下げ止まりやビットコインの急反発、米国株相場の大幅上昇の影響を受けました。代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは対ドルで一時7万1469ドル前後まで買い戻されており、アジア時間に付けた日通し安値6万0033ドル前後から1万1000ドル超の上昇となっています。また、米株式市場でダウ平均は1200ドル超上昇し、初の5万ドル台に乗せて史上最高値を更新しています。また、ナイト・セッションの日経平均先物は大証終値比2080円高の5万6490円まで急騰し、そのまま高値引けとなっています。

*Trading Viewより
報道各社による8日の衆院選の情勢調査で自民党の優勢が伝わる中、「高市トレード(株買い・円売り・債券売り)」の動きも見られました。
投機筋の円売りポジション、前週から縮小
米商品先物取引委員会(CFTC) が6日(日本時間7日早朝)に発表した2月3日時点の建玉報告によると、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の通貨先物市場で非商業部門(投機筋)の円の対ドル持ち高は1万9222枚の円売り越し(ドル円のロング)となり、前週から1万4711枚減少しました。

*CFTCのデータを基にDZHフィナンシャルリサーチ作成
投機筋の円のポジションは昨年7月2日には18万4223枚の円売り越し(ドル円のロング)となり、2007年6月(18万8077枚)以来の高水準を記録していましたが、そのあとは一転して円買いポジションを構築する動きが優勢となり、4月29日には17万9212枚と過去最大を更新しています。ただ、それ以降はその動きが反転し、再び円売りポジションが傾いています。もっとも、1月27日の安値152.10円から戻り歩調が続いているにもかかわらず、2月3日時点では円売りポジションが縮小しており、投機的な動きは確認できていません。
ドル円の一目均衡表チャートを見ると
ドル円の一目均衡表チャートを見ると、週末の終値(157.22円)で雲の下限(154.71円)や雲の上限(156.19円)、基準線(155.77円)、転換線(154.72円)を再び上回っています。いったんはこれら全て下回りましたが、1月27日の152.10円でひとまず底を確認。今後はテクニカル的にも買いが入りやすいと言えそうです。

*Trading Viewより
とはいえ、週末にはビッグイベントである「衆院選」。報道各社の情勢調査では自民党が優勢となっており、焦点は単独過半数を獲得できるかどうかになりつつあります。自民党が大勝した場合、高市首相の求心力が高まって長期政権につながり、緩和的な金融・財政政策によって高い経済成長を目指す「高圧経済」政策が強化されるとの見方が多く、その場合は素直に「株高・円安・債券安」となりそうです。
ただ、すでに株買い・円売り・債券売りという「高市トレード」は加速しており、市場では「相場には相当程度、織り込まれている」との慎重な見方もあります。夜間取引の日経平均先物も見ると、大証終値比2080円高の5万6490円となっており、私も「相当織り込まれている」印象を受けます。一方で、「近年は国政選挙の結果と事前予測の誤差が目立つとあって、投票日翌日までは積極的な売買を控える投資家が増えている」との指摘も。「選挙結果を確認してから買い出動する海外投資家もいるため、上値余地は見込める」といいます。
いずれにせよ、私たちは週末の総選挙で高市政権の審判を見極めることになりますが、自民党単独で絶対安定多数の「261議席」は最低限必要な週末終値(ドル円157.22円、日経先物5万6490円)となっています。維新との連立で3分の2の議席となる「310議席」あれば、週明けさらに上サイドを試す可能性もありそうです。一方、「261議席」を下回るようだと、下サイドへのリスクが高まりそうです。
自民党の小泉進次郎防衛大臣も「勝つと言われたって、昨年の総裁選、私負けたでしょ。勝つと言われたって負ける選挙はいくらでもある。負けると言われたって、勝つ選挙もいくらでもある。選挙はどんな選挙も最後まで分からない」と自虐ネタを披露するなど、結果はふたを開けてみるまで分かりません。つまり、現在はノーポジションで、様子見の状況です。
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