「あの株はいまいくら?」では、話題になった銘柄の現状を確認します。今回は2025年11月に上場したクラシコ(442A)をみていきます。
同社は、医療従事者向け白衣・スクラブなどのメディカルアパレルの企画、開発および販売を行っています。
同社では、高機能で美しいユニフォームが医療従事者と患者の体験価値を高め、医療従事者の自信や患者との関係構築にポジティブな影響を与えるという新しい価値観を発信しています。
主な商品は、白衣およびスクラブのClassico、患者衣のlifte。Classicoは着る人の気持ちを高揚させるスタイリッシュなスクラブおよび白衣ブランドであり、lifteは入院患者に対し、入院生活を支えるために患者の視点から今までにない心地良さ、機能性を追求した、新しい患者衣ブランドとのことです。
販売チャネルは、国内向けECサイト、国内店舗のほか、白衣およびスクラブ(Classico)は主にリネンサプライ事業者が代理店となり、病院とリース契約を締結して、当社が企画・開発したメディカルアパレル商品を病院にリースしています。
lifte商品はエラン(6099)が販売を行っており、エランの入院セットサービスを通じて病院に導入し、エンドユーザーに提供しています。
海外展開も行っており、ECサイトを通じた直接販売と代理店を通じた法人販売の両方を行っています。
クラシコの初値については、吸収額が東証では久々の極小サイズだったことから、強いスタートが期待されていました。では、クラシコの上場からの株価の動きをみていきます。
クラシコの株価推移(上場から2026年2月5日まで)
2025年11月5日に東証グロースに上場した同社の初値は3270円と公開価格1390円を大きく上回りました。上場初日は3515円まで上昇、これが終値となっており高値引けとなりました。
上場2日目はさらに上昇。4050円まで上値を伸ばし、これが2026年2月5日時点での上場来高値となっています。ただ、4000円の大台乗せ達成感が出たのか、その後は売りに押され、上場2日目の終値は2816円と3000円を下回りました。
上場3日目も大幅下落、上場4日目は切り返したものの、上場5日目も一段安となり、2000円台前半まで下落。その後、2000円前後での推移が続きますが決算発表が警戒されたのか、12月11日に1846円まで下落。これが2026年2月5日時点での上場来安値となっています。
12月15日に上場後初の決算を発表。25.10期通期の営業利益は1.6億円(前の期比2.7倍)と好調な着地となりました。
26.10期通期の営業利益予想は2.3億円(前期比41.8%増)と大幅増益見込みとなっています。国内においてはエントリー商品の積極投下、新規顧客層の拡大を目的として国内向け公式オンラインストアに加えて他社モールに出店し、売り上げのさらなる成長を図るとしています。
この決算を受けた翌営業日(16日)の株価は売りで反応。大和証券が26.10期の営業利益を3.7億円と予想しており、これを下回ったことが嫌気されたと考えます。
また、前日にテレビ東京「Newsモーニングサテライト」で取り上げられたことを受けて、15日に株価が大きく上昇していたことも株価下落につながったと考えられます。
決算発表後の株価は2000円台前半で比較的安定していましたが、2026年2月に入り2000円の大台を下回って推移しています。
【クラシコの日足チャート(上場から2026年2月5日まで)】

今後について
同社では、同社のシェアは国内でも5%未満で、メディカルアパレルおよび患者衣市場ともに開拓余地が大きいとしています。ただ、同社については上場前から大手参入による競争激化が想定されています。
今後競争が激化するなかでもシェアを拡大し、業績を伸ばしていけるか注目されますが、急激に業績が伸びるよう業態ではありませんので、少し長い目でみていきたいと思います。



