(9日終値)
ドル・円相場:1ドル=131.59円(前営業日比△0.19円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=141.32円(△0.55円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0740ドル(△0.0028ドル)
ダウ工業株30種平均:33699.88ドル(▲249.13ドル)
ナスダック総合株価指数:11789.58(▲120.94)
10年物米国債利回り:3.66%(△0.05%)
WTI原油先物3月限:1バレル=78.06ドル(▲0.41ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=1878.5ドル(▲12.2ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
前週分の米新規失業保険申請件数 19.6万件 18.3万件
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続伸。米10年債利回りが3.56%台まで低下したことを受けて円買い・ドル売りが先行。前週分の米新規失業保険申請件数が19.6万件と予想の19.0万件より弱い内容だったことが分かると全般ドル売りが活発化し、前日の安値130.60円を下抜けて一時130.35円まで値を下げた。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。低調な米30年債入札をきっかけに米10年債利回りが3.68%台まで上昇したことが相場の支援材料となり、6時前には131.65円付近まで持ち直した。
・ユーロドルは反発。米長期金利の低下や低調な米経済指標を受けてドル売りが先行すると一時1.0791ドルと本日高値を付けたものの、米長期金利が上昇に転じると上値が重くなった。5時30分過ぎには一時1.0731ドル付近まで下押しした。
・ユーロ円は続伸。しばらくはもみ合いの展開が続いていたが、ドル円の持ち直しに伴う円売り・ユーロ買いが強まると141.32円付近まで値を上げた。ただ、日銀総裁人事の関連報道直後に付けたレンジ(140.48-141.33円)内での取引だった。
・メキシコペソ円は一転上昇した。WTI原油先物価格の下落を背景に産油国通貨とされるメキシコの通貨ペソには売りが先行。1時30分前には一時6.90円と日通し安値を付けた。ただ、メキシコ中銀が政策金利を現行の10.50%から11.00%に引き上げたと発表すると、ペソ買いが優勢に。4時30分前には7.02円と日通し高値を更新した。利上げ幅が0.50%と予想の0.25%を上回ったことを受けた。ドルペソは18.9960ペソの本日高値から18.7366ペソの本日安値まで下落した。
なお、声明では「インフレ圧力とそれに関連するすべての要因を徹底的に監視する」「インフレ率が3%の目標に向けて整然かつ持続的に収束するよう常に適切な調整を行う」との見解を示したほか、「次回利上げ幅は今回よりも小さくなる可能性がある」と指摘した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続落。米長期金利が低下したことで序盤は買いが優勢だった。指数は一時300ドル超上昇する場面があった。ただ、米長期金利が上昇に転じると相対的に割高感が高まった株への売りが強まり、一転下落した。市場では「このところ米連邦準備理事会(FRB)高官からタカ派的なコメントが相次いでいることも意識された」との声が聞かれ、一時340ドル超下げた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も続落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは反落。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容となったことを受けて買いが先行したものの、低調な30年債入札をきっかけに一転売りが優勢となった。
・原油先物相場は4日ぶりに小反落。時間外取引では1日以来の高値圏78ドル後半で推移。しかし、79ドル回復を目前に伸び悩み、ピット取引オープンを前に3日続伸後の調整売りフローが強まった。昨日安値77.08ドルを抜け、76.52ドルへ下振れる場面もあった。ドル相場の戻りも、ドル建て原油価格の換算値押し下げに作用した。
・金先物相場は4日ぶりに反落。3日続伸した後を受け、米長期金利の上昇を受けて、調整の売りが優位となった。序盤に先週末3日以来の1900ドル台回復を果たしたものの頭打ち。昨日安値1881.4ドルを下抜けて売りが進み、1月6日以来の水準1873ドル台をつけた。