週明け20日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前営業日比0.81%高の20886.96ポイントだった。中国企業指数は1.04%高の7063.94ポイント。メインボードの売買代金は概算で1120億6000万HKドル。
ハンセン指数は序盤に前週末終値を挟んで一進一退の後、上げ幅を次第に広げた。前週末終値は1月3日以来1カ月半ぶり安値だっただけに、幅広いセクターで買い直しが先行。3月5日に開幕する全国人民代表大会(全人代)で、3期目に入る習近平政権が新たなインフラ整備政策を打ち出すとの観測が浮上し、建設関連の銘柄が上昇した。決算発表や業績見通しなどの個別材料が出た銘柄の物色も目立った。ただ、心理的節目の21000ポイントが上値抵抗線として意識され、終盤は上値が重かった。
ハンセン指数構成銘柄では、アルミメーカーの中国宏橋(01378)が10%近く上昇し、ガラス大手の信義ガラス(00868)も大幅高となった。前週末に売られた白物家電の海爾智家(06690)、パソコン大手のレノボグループ(00992)、不動産開発の碧桂園(02007)と中国海外発展(00688)は反発。金融株の中国人寿保険(02628)と招商銀行(03968)も高い。一方、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(02382)、スポーツ用品の李寧(02331)、中国ネット通販大手のJDドットコム(09618)が下落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.27%高の4311.61ポイントと反発。17日大引け後に2022年12月本決算の見通しを発表した衆安在線財産保険(06060)が大幅高となった。ヘルステックの平安健康医療科技(01833)、電気自動車の理想汽車(02015)も買われた。半面、BYDエレクトロニック(00285)とセンスタイム(00020)、瑞声科技(02018)がともに続落した。