23日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続落。終値は前日比0.35%安の20351.35ポイントだった。中国企業指数は0.40%安の6859.95ポイント。メインボードの売買代金は概算で1026億6000万HKドル。
ハンセン指数は前日終値を挟んで一進一退となり、方向感を欠いた。中国の全国人民代表大会(全人代)の開幕を3月5日に控えて政策期待が広がった半面、米長期金利の長期化懸念がくすぶった。前場は高くなる場面もあったが、後場はおおむね安く推移し、結局は終値ベースで1月3日以来の安値を3日連続で更新した。セクター別ではコングロマリットと金融、不動産・建設が下げた半面、医療・ヘルスケア、情報技術、必需消費財が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、電動工具メーカーの創科実業(00669)が19%近く急落。同社の粉飾決算を主張する空売り業者のリポートが嫌気された。国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)の下落も相場の重荷だった。ガラス大手の信義ガラス(00868)と通信キャリアのチャイナ・ユニコム(00762)は大幅に続落した。一方、前日安かった中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)とJDドットコム(09618)が買い直され、一定の下支えとなった。パソコン大手のレノボグループ(00992)、オンラインゲームのネットイース(09999)、スマートフォン部品の舜宇光学科技(02382)は大幅に反発した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.18%高の4149.12ポイントと3日ぶりに反発。医薬品ネット通販の京東健康(06618)、電気自動車の蔚来集団(09866)、動画プラットフォームのビリビリ(09626)が高い。半面、顔認証システムのセンスタイム(00020)や不動産業向けソフトウエアの明源雲集団(00909)が売られた。