香港大引け:7日ぶり反発、ほぼ全面高 中国の景況感が改善

1日の香港株式市場で、ハンセン指数は7営業日ぶりに大幅反発。終値は前日比4.21%高の20619.71ポイントだった。中国企業指数は5.06%高の6914.30ポイント。メインボードの売買代金は概算で1539億2000万HKドル。


ハンセン指数はじりじりと上げ幅を広げる展開。心理的節目の20000ポイントを序盤に上抜け、ほぼ全面高となった。前日は終値ベースで約2カ月ぶりの安値圏だったとあって、値ごろ感に注目した買いが入りやすい状況だった。寄り付き後に中国国家統計局と英マークイットがそれぞれ発表した2月の中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)がともに市場予想を大きく上回ったことで、投資家心理が強気に傾いた。


ハンセン指数を構成する76銘柄のうち、75銘柄が上昇した。前日安かった不動産株の龍湖集団(00960)と碧桂園(02007)、碧桂園服務(06098)、スマートフォン部品の舜宇光学科技(02382)、オンラインゲームのネットイース(09999)が大きく買い戻された。ビール大手の華潤ビール(00291)とバドワイザーAPAC(01876)も高い。ネット株の百度(09888)、テンセント(00700)、アリババ集団(09988)の上昇が目立った。一方、衛生用品大手の恒安国際集団(01044)が逆行安。


ハンセンテック指数は6.64%高の4185.62ポイントと4営業日ぶりに急反発。構成30銘柄が全て上昇した。明源雲集団(00909)、蔚来集団(09866)、金蝶国際ソフト(00268)の上昇率は10%を超えた。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

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