香港大引け：大幅続落、1週間ぶり安値　FRB議長発言を嫌気

8日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に続落。終値は前日比2.35％安の20051.25ポイントだった。中国企業指数は2.68％安の6727.18ポイント。メインボードの売買代金は概算で1174億7000万HKドル。

ハンセン指数は7日のNY株式相場が大幅安となった流れを引き継ぎ、ほぼ全面安の展開。朝方に下げ幅を広げた後、心理的節目の20000ポイントを挟んだ狭いレンジでもみ合った。終値はかろうじて同水準を守ったものの、2月28日以来ほぼ1週間ぶり安値となった。米連邦準備理事会（FRB）のパウエル議長が7日の米上院銀行委員会での議会証言で、最新の経済データは予想されたより強く、より積極的な引き締めが必要になるとの認識を示した。香港市場でも運用リスクを回避する売りが幅広いセクターで優勢となった。

ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のJDドットコム（09618）と美団（03690）が売られ、相場の重荷だった。不動産株の碧桂園服務（06098）、碧桂園（02007）、龍湖集団（00960）も安い。製薬の石薬集団（01093）、ガラス大手の信義ガラス（00868）、銀行株の招商銀行（03968）は大幅に続落した。一方、ミネラルウオーターの農夫山泉（09633）や、きょう2022年12月本決算を発表するチャイナ・ユニコム（00762）が逆行高。

ハンセンテック指数は3.23％安の3989.28ポイントと3日続落。構成30銘柄が全て下げた。データセンターの万国数拠（09698）は10％超下落。前日大引け後に2022年12月期業績見通しを発表した明源雲集団（00909）や、電気自動車の小鵬汽車（09868）、理想汽車（02015）も大幅安だった。