2026年は2月17日に春節(旧正月)を迎え、新暦・旧暦ともに正式に午(うま)年が始まりました。「丙午(ひのえうま)」は別名「赤馬(あかうま)」とも呼ばれ、政治的・経済的に情勢が不安定になりやすいとの見方もありますが、過去4回の午年(1978年、1990年、2002年、2014年)をみてみると、ハンセン指数は3勝1敗とまずまずの成績。値動きには一定の傾向もみられ、午年は前半に弱含み、夏場(7月末-8月初)に高値を付けた後に調整。9-12月にかけて再び上昇し、最終的にプラス圏で終えるケースが多いようです。過去4回の上昇率は平均13.32%と、十二支のなかでは8番目に良いパフォーマンスとなっています。

巳年はハンセン指数32%上昇、金鉱株や金属株が大幅高
まずは16日に終わった巳(み)年を振り返ってみると、ハンセン指数は32%上昇し、18年の戌(いぬ)年以来の好調なパフォーマンスとなりました。その他の指数も総じて好調で、中国企業指数は23%、ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数14%それぞれ上昇しています。
セクター別では、金属相場の上昇を背景に金鉱株や金属株が大きく上げたほか、AI大規模モデルやロボット、画像処理装置(GPU)などの関連銘柄が大きく上昇。新型消費などの関連銘柄も指数の押し上げに寄与しました。ハンセン指数構成銘柄では、HSBC(00005)が相次いで高値を更新するなど好調だった半面、ネット出前の競争激化を背景に美団(03690)とJDドットコム(09618)が大きく下げる結果となりました。一方、アリババ集団(09988)も競争激化が嫌気されたものの、AI分野の発展期待から資金流入が続き、明暗が分かれています。

上海総合指数は26%上昇、時価総額・売買代金は過去最高に
中国本土市場も総じて好調で、上海総合指数が26%、深セン成分指数が39%、滬深300指数(CSI300指数)が22%それぞれ上昇しています。中国の調査会社Windのまとめによると、巳年の終値が辰(たつ)年の終値を上回ったのはA株全体で4696銘柄あり、うち上昇率が100%を超えたのは776銘柄、200%を超えたのは198銘柄、500%を超えたのは9銘柄となっています。なかでも上緯新材料科技(688585)は株価が19倍超に急騰するなど、驚異的な上昇を記録しています。
また、巳年の最終取引日(13日)時点でA株全体の時価総額は124兆4500億元に達し、辰年の最終日から32兆8700億元増えたほか、売買代金は1日当たり平均1兆8900億元に上り、いずれも過去最高を記録しています。

午年は上昇継続か、注目セクターは消費や貴金属など
一方、CLSAアジアパシフィック・マーケッツは毎年恒例の干支と五行に基づく「風水指数報告」で、26年は巳年の迷いを抜け出し、馬が駆けるような自信と勢いのある相場展開になると予想。ハンセン指数については年間を通じて起伏を伴う値動きになると予想しており、相場の変動が投資チャンスを生み出す可能性もありそうです。
中国銀河証券(06881/601881)でチーフアナリストを務める楊超氏は香港市場の見通しについて、直近の調整を経て割安感が高まっており、春節後は変動を伴いながら上昇する可能性があると指摘。注目セクターとして、消費や貴金属、エネルギー、テクノロジー分野をピックアップしています。
また、東呉証券(601555)でチーフアナリストを務める陳夢氏は午年の投資戦略について、香港株は引き続き上昇基調を維持するとみており、米国の利下げ継続や国内政策の深化、企業収益の改善、資金流入の持続が相場を支えると予想。上期に取引チャンスが多くなる可能性があるとみており、後半はハイリスクとローリスクの資産を組み合わせたバーベル型の投資戦略により、テクノロジーや景気敏感株、革新的医薬品などをメインに据えることを提案しています。



