フジオフードグループ本社(2752)は、関西を地盤に「まいどおおきに食堂」や「串家物語」などを全国展開する外食企業です。
株主優待は食事券、または自社商品を選べるカタログ形式であり、個人投資家の人気を集めています。
しかし、直近では「選べる品数が減った」「量が減った」という噂もあり、投資家の間で動揺が広がっています。
この記事では、現在の株価動向と変更された優待のリアルな中身、そして配当を含めた実質的な総合利回りについて詳しく解説します。
フジオフードの株主優待は年2回のチャンスがある
フジオフードの優待の最大の魅力は、年2回もらえる点です

2026年1月時点の株価を1,150円と仮定すると優待取得に必要な資金は、約11.5万円です。
10万円ちょっとの資金で、年間2回の楽しみが確定します。NISA枠でも買いやすい価格帯と言えるでしょう。
【利回り検証】総合利回りは脅威の5%超え
では、約11.5万円の資金を拘束する価値はあるのでしょうか?
配当金と優待を合わせた「総合利回り」で検証してみます。
・株価:1,150円
・投資額:115,000円(100株)
・予想配当:1株3円(年間)
・優待内容:3,000円相当×年2回=6,000円相当
金額 利回り
年間配当金 300円 約0.26%
株主優待 6,000円相当 約5.21%
合計 6,300円相当 約5.47%
表の通り、総合利回りは5%を大きく超えています。
配当金は少ないですが、優待の金額が圧倒的です。食事券を使う人にとっては、銀行に預けるよりも遥かに高い還元を受けることができます。
優待の到着タイミング
・6月末権利分:9月上旬にカタログ到着→申込→11月頃商品到着
・12月末権利分:3月上旬にカタログ到着→申込→5月頃商品到着
お食事券を選んだ場合、期限内に使い切る必要があります。使いきれない場合は金券ショップ等で売却する手もありますが、換金率は下がるため使い切ってしまうのがおすすめです。

【悲報】優待内容は改悪?最新カタログの変化
これまで9種類から選べたカタログギフトですが、2025年12月権利で優待内容が変更となりました。
変更点①:選択肢が9種類から6種類へ減少
以前は9つの商品から選べましたが、選択肢が6つに減りました。今まで通り買えるのは、お食事券、コシヒカリ、カレー、梅干し、串カツ、豚肉などです。
しかし、魚のセットなど一部商品はリストから消えているため、実質的には選択肢が減ってしまいました。
変更点②:商品の量が減少
原材料高の影響を受け、商品のボリュームも調整されています。
・お米(コシヒカリ):1.4kg×3袋→1.4kg×2袋に減少
・カレー:15食入り→10食入りに減少
・豚肉:国産もち豚→外国産に変更
2022年から続く物価高の影響を受けて、全体的なボリュームもダウンしています。この点は、企業努力だけではどうしようもない点ですので、商品リストの中から精査して生活に必要なものを選びましょう。
ただし、店舗で使える食事券3,000円は据え置きされています。近くに店舗(まいどおおきに食堂、串家物語、タルト、サチ福や等)がある方は、お食事券を選ぶのが最も損をしない選択と言えます。
なぜ廃止の噂が出る?リスクを検証
一部の個人投資家の間では、優待廃止という噂があります。しかし、現時点で、フジオフードが優待廃止を発表した事実はありません。
廃止の情報が出る最大の理由は、優待内容の縮小が関係しています。
お米やカレーの量が減ったことで、投資家の間で「経営が苦しいのでは?」「このまま廃止になるのでは?」という連想が働き不安が広がったと考えられます。
フジオフードにとって、株主優待は店舗への集客方法としての側面も強く持っています。
商品の優待はコスト削減でさらに縮小される可能性がありますが、自社店舗で使える食事券は、空席を埋める効果もあるため、完全に廃止されるリスクは比較的低いと分析できます。
フジオフードの株価が横ばいの理由・動向を解説
優待としての魅力を説明したので、今度は投資対象としてのフジオフードの現状を確認しておきましょう。
ここ数年、株価は1,300円~1,400円近辺(2024年~2025年前半)から少し調整し、1,000円~1,200円の範囲で推移しています。

参照:TradingView
人流回復で売上は戻るもコスト増が重石に
株価が上がらない主な要因は、外食産業特有のコスト構造の変化です。
コロナ禍からの人流回復やインバウンド需要により、既存店売上高は堅調に推移しており、お客さんは戻ってきています。
しかし、それ以上に原材料価格(米・油・肉)の高騰と人件費の上昇が利益を圧迫しています。
売上は伸びても、手元に残る利益が想定より伸び悩んでいるため、株価は横ばいトレンドが続いています。

逆風でも優待が株価の下支えに
一方で、大きく崩れない理由は、株主優待の存在です。
利回りが高いため、株価が下がると個人投資家の買いが入るのが、この銘柄の特徴と言えます。
まとめ
原材料高の影響で一部の優待内容は減額されていますが、フジオフードの店舗で食事する目的なら、依然として優れた優待銘柄であることに変わりはありません。
近くに店舗がある方は、今の株価水準であれば、家計の節約策として保有を検討する価値は十分にあります。
