10日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に4日続落。終値は前日比3.04%安の19319.92ポイントだった。中国企業指数は3.06%安の6445.90ポイント。メインボードの売買代金は概算で1664億6000万HKドルだった。
ハンセン指数は始値で、相場の強気と弱気の分かれ目とされる250日移動平均(前引け時点で19884.09ポイント)を割り込んだ。前日の米株式相場が利上げの再加速懸念で大幅下落した流れを引き継いだ。日本時間きょう夜に公表される2月の米雇用統計が市場予想から上振れすれば、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ抑制の姿勢を強めるとの見方から幅広いセクターで売りが優勢。終値は昨年12月21日以来約2カ月半ぶりの安値となった
ハンセン指数を構成する76銘柄のうち74銘柄が下落。前日大引け後に2022年12月本決算を発表したJDドットコム(09618)が11%超下げた。通信株のチャイナ・ユニコム(00762)、自動車株のBYD(01211)、石油株のCNOOC(00883)はそろって大幅に反落した。中国検索エンジン最大手の百度(09888)、香港不動産大手の恒隆地産(00101)も安い。一方、電動工具メーカーの創科実業(00669)と製薬の中国生物製薬(01177)が続伸した。
ハンセンテック指数は3.78%安の3782.22ポイントと5日続落。構成30銘柄のうち、横ばいだったセンスタイム(00020)を除く29銘柄が下落した。スマートフォン部品・受託製造のBYDエレクトロニック(00285)、ショート動画の快手科技(01024)、半導体ファウンドリーのSMIC(00981)が大幅安だった。