週明け13日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日ぶりに反発。終値は前営業日比1.95%高の19695.97ポイントだった。中国企業指数は2.24%高の6590.23ポイント。メインボードの売買代金は概算で1451億8000万HKドル。
ハンセン指数は前場に上げ幅を広げた。前週末発表の米2月雇用統計で失業率が予想以上に悪化し、平均賃金の伸びも予想を下回ったことで、3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利上げ観測が後退。また、中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が閉幕し、政策に期待する買いが改めて入ったもよう。ただ、上昇率が2%を超える水準では上値が重く、後場にやや上げ幅を縮小して終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、エネルギー株のCNOOC(00883)とシノペック(00386)、ペトロチャイナ(00857)、中国神華能源(01088)、通信株のチャイナ・ユニコム(00762)とチャイナ・モバイル(00941)が急反発。ビール大手の華潤ビール(00291)、カジノ運営のサンズ・チャイナ(01928)、中国インターネットサービス大手のテンセント(00700)も高い。半面、海運の東方海外(00316)、医薬品開発受託の薬明生物技術(02269)が続落した。朝方に2022年12月期業績見通しを発表した碧桂園(02007)も売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.89%高の3891.48ポイントと6営業日ぶりに反発。動画プラットフォームのビリビリ(09626)が10%超上げたほか、キングソフト(03888)、金蝶国際ソフト(00268)、理想汽車(02015)が大幅高。一方、スマートフォン部品・受託製造のBYDエレクトロニック(00285)が続落した。