17日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比1.64%高の19518.59ポイントだった。中国企業指数は2.06%高の6615.71ポイント。メインボードの売買代金は概算で1649億2000万HKドル。
ハンセン指数は前日に割り込んでいた100日移動平均(大引け時点で19396.95ポイント)を上回って寄り付き、前場に上げ幅を拡大。17日の米株式相場の上昇を受けた買いがハイテク株を中心に幅広くセクターに入った。米中堅銀行のファースト・リパブリック・バンクに対して米大手銀行11行が合計300億米ドルを預け入れると発表したことで、金融システムへの不安が和らいだ。ただ、上昇率が2%を超えると上値が重かった。
ハンセン指数構成銘柄では、独自開発した人工知能(AI)チャットボットを前日リリースした百度(09888)が14%近く反発した。不動産株の碧桂園(02007)と碧桂園服務(06098)、ハイテク株のSMIC(00981)と舜宇光学科技(02382)も高い。原油高を手掛かりに中国石油メジャーのシノペック(00386)とCNOOC(00883)、ペトロチャイナ(00857)がそろって買われた。一方、前日大引け後から朝方にかけて2022年12月本決算を発表した李寧(02331)と長江実業集団(01113)が売られた。医薬品開発受託の薬明生物技術(02269)は大幅に続落した。
ハイテク銘柄を構成するハンセンテック指数は4.41%高の3979..80ポイント。百度のほかにゲーム大手のキングソフト(03888)、動画プラットフォームのビリビリ(09626)、顔認証システムのセンスタイム(00020)の上昇率が10%を超えた。構成30銘柄のうち下落は中国ネット通販大手のJDドットコム(09618)だけだった。