特定の銘柄の値動きを1カ月間追いかけてみる「あの銘柄を買ってみた!」
今回は2026年1月に取り上げた三菱電機の値動きを振り返ります。

1カ月後の株価は7%高
2月16日の終値は5519円でした。1月14日の終値は5148円でしたので、値動きを見た1カ月では371円の上昇となりました。
51万4800円が55万1900円となり、371円×100株で3万7100円の上昇(手数料・税金は考慮せず)、上昇率は+7.2%となりました。
下方修正を発表しても株価は上昇
それでは、この間の値動きを見てみましょう。

1月中旬以降はいったん上値が重くなり、月後半にかけては調整売りに押されました。
2月3日に第3四半期決算を発表しましたが、ここでは通期の営業利益見通しを4300億円から4000億円に引き下げています。
しかし、これを受けた2月4日の株価は大きく上昇しました。そして、衆議院選挙で自民党が大勝したことを受けて、2月9日には一時5990円まで水準を切り上げました。
その後は利益確定売りに押されたものの、1カ月前との比較では大幅高となっています。なお、値動きを見た期間の安値は1月29日につけた4762円でした。
下方修正は前向きな費用計上
株価が右肩上がりの企業は、基本的に決算は良くて当然とみられています。では、なぜ下方修正で買いが入ったのでしょうか?
修正の内容を詳しく見てみると、「ネクストステージ支援制度特別措置」が影響しています。これは2025年9月に発表した、募集人員を定めない退職支援措置です。会社が中期的な企業価値の向上を目指して行ったもので、この人員が確定したことで、一定の費用増が見込まれることとなりました。
会社は今回の業績修正に関して、ネクストステージ支援制度特別措置の影響を除けば上方修正であったと公表しています。実際、売上高の見通しは引き上げています。
退職支援に関しては、一時的には費用が増加することになりますが、実施後は固定費の削減が見込まれます。今回の下方修正は前向きな費用計上で、ネガティブ視されるものではないと言えます。
決算を通過しても上向きのトレンドが継続
今回、値動きを見た期間では大きめの上昇となりました。株価が右肩上がりの銘柄に関しては、決算でトレンドが変化しないかどうかを注意深く見ておく必要があります。決算に対する反応が悪かった場合、まずは利益確定売りと受け止められます。ただし、下げの度合いが大きくなった場合には、期待が高くなりすぎたとの見方が強まり、天井感が台頭することもあります。
三菱電機に関しては、決算を受けた株価に強い動きが見られました。また、2月6日には、防衛省から「次期防衛衛星通信の整備」を受注したことを発表しており、防衛関連としての注目度も高まりました。この1カ月の値動きは良好で、上昇トレンドも崩れませんでした。決算を波乱なく通過したことで、この先も株式市場からの評価が高い状態が続くことが期待できそうです。




