香港大引け:続伸、米株高受けリスクオン 不動産株に買い

22日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比1.73%高の19591.43ポイントだった。中国企業指数は1.38%高の6639.99ポイント。メインボードの売買代金は概算で1068億6000万HKドル。


ハンセン指数は朝方に上げ幅を急拡大。米金融当局が金融システム不安の拡大防止策を続けるとの見方から前日の米株式相場が上昇し、香港でも運用リスクを取りやすくなった。もっとも、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ姿勢を見極めたいとの気分が漂うなか、上昇率2%付近では上値が重く、中盤以降は同水準を下回って推移した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が香港時間23日未明に公表される。


ハンセン指数構成銘柄では、国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、大型ネット株のアリババ集団(09988)が買われて相場の上昇を主導。不動産株が買いを集め、九龍倉置業地産(01997)、龍湖集団(00960)、碧桂園服務(06098)、碧桂園(02007)、中国海外発展(00688)、華潤万象生活(01209)がそろって大幅高となった。通信キャリアのチャイナ・ユニコム(00762)は大幅に反発した。一方、アルミメーカーの中国宏橋(01378)、半導体ファウンドリーのSMIC(00981)、家電の海爾智家(06690)が反落した。


ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.11%高の4009.13ポイントと続伸。前日大引け後に2022年12月本決算を発表した衆安在線財産保険(06060)が高い。閲文集団(00772)と万国数拠(09698)は大幅に続伸した。半面、前日高かった金蝶国際ソフト(00268)が売られた。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

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