香港大引け:4日ぶり反落、20000ポイント割れ 利益確定売りが重荷

24日の香港株式市場で、ハンセン指数は4日ぶりに反落。終値は前日比0.67%安の19915.68ポイントだった。中国企業指数は0.61%安の6794.80ポイント。メインボードの売買代金は概算で1230億2000万HKドル。


ハンセン指数は安く始まり、前場は心理的節目の20000ポイントを挟んで一進一退。後場に入ると次第に下げ幅を広げ、結局は同水準を割り込んで終えた。前日終値は8日以来およそ2週間ぶりの高値とあって、幅広いセクターで利益確定売りが優勢だった。もっとも、米連邦準備理事会(FRB)による利上げの打ち止めが近いとの期待から、序盤には小高くなる場面もあった。相場の強気と弱気の分かれ目とされる250日移動平均(大引け時点で19844.35ポイント)付近では下げ渋り、大引けにかけてやや値を戻した。


ハンセン指数構成銘柄では、不動産株の碧桂園服務(06098)と華潤万象生活(01209)、碧桂園(02007)、英金融大手のHSBC(00005)が大幅に反落。中国半導体ファウンドリーのSMIC(00981)、医薬品開発受託の薬明生物技術(02269)も安い。石油株のペトロチャイナ(00857)、シノペック(00386)、CNOOC(00883)は原油安を受けて売られた。一方、パソコン大手のレノボグループ(00992)が8%超上げた。証券会社の強気判断を材料に買いを集めたもよう。医薬品ネット通販の阿里健康(00241)、中国検索エンジン大手の百度(09888)も高い。


ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.62%高の4224.85ポイントと4日続伸。レノボグループのほかにゲーム・オフィスソフト大手のキングソフト(03888)、スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(02018)が急上昇した。半面、電気自動車メーカーの小鵬汽車(09868)と蔚来集団(09866)、理想汽車(02015)がそろって下落した。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

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