香港大引け:続落、250日移動平均割れ 中国宏橋8%安

週明け27日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前営業日比1.75%安の19567.69ポイントだった。中国企業指数は2.15%安の6648.68ポイント。メインボードの売買代金は概算で1271億9000万HKドル。


ハンセン指数は序盤に下げ幅を広げ、相場の強気と弱気の分かれ目とされる250日移動平均(大引け時点で19837.73ポイント)を割り込んだ。中国の国家統計局が午前に発表した2023年1-2月の工業企業の税引き前利益が前年同期比22.9%減り、中国市場の需要不足と生産者物価の上昇により景気回復が鈍化するとの見方から幅広いセクターで売りが先行。値ごろ感に注目した買いが入って前引け間際にハンセン指数が小高くなる場面があったが、後場に入ると再び下げ幅をじりじりと広げた。


ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のテンセント(00700)とJDドットコム(09618)が下落。業績を手掛かりとする個別物色が目立ち、前週末に2022年12月本決算を発表した中国宏橋(01378)が8%下げたほか、美団(03690)、中国神華能源(01088)、シノペック(00386)、小米集団(01810)が売られた。不動産株の碧桂園服務(06098)、碧桂園(02007)、龍湖集団(00960)も安い。半面、ミネラルウオーターの農夫山泉(09633)、衛生用品の恒安国際集団(01044)、ビールのバドワイザーAPAC(01876)が買われた。


ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.82%安の4105.69ポイントと5営業日ぶりに反落。前週末に買われた金蝶国際ソフト(00268)、平安健康医療科技(01833)、京東健康(06618)が大幅安だった。トリップ・ドットコム(09961)は続落した。一方、キングソフト(03888)が大幅に続伸した。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

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