29日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比2.06%高の20192.40ポイントだった。中国企業指数は2.22%高の6878.93ポイント。メインボードの売買代金は概算で1464億HKドル。
ハンセン指数は始値で心理的節目の20000ポイントを回復。朝方に上げ幅をやや縮めたものの上昇率2%前後で堅調に推移し、終値は7日以来約3週間ぶりの高値圏だった。事業体制の再編を発表した中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)が12%超高となり、相場全体の上昇を主導。28日に香港株の米国預託証券(ADR)がハイテク株を中心に大きく買われた上、金融システムを巡る過度な不安が和らいで買い安心感が強まった。セクター別では情報技術と一般消費財、金融が高かった半面、通信とコングロマリットが軟調だった。
ハンセン指数構成銘柄では、アリババ集団と同社子会社の阿里健康(00241)が急反発したほか、不動産管理の碧桂園服務(06098)と華潤万象生活(01209)、食品大手の康師傅控股(00322)が大幅高。生活情報アプリ運営の美団(03690)は続伸した。一方、製薬の翰森製薬(03692)とニット衣料大手の申洲国際集団(02313)が売られた。
業績を手掛かりとする売買が目立った。前日大引け後に2022年12月本決算を発表したIGG(00799)、中海石油化学(03983)、明源雲集団(00909)、大唐国際発電(00991)、大唐新能源(01798)が大幅に上昇した半面、杭州泰格医薬科技(03347)が急落した。