30日の日経平均は4日ぶり反落。終値は100円安の27782円。米国株は半導体株が強く大幅高となったが、配当落ち(255円程度)の影響が大きく、寄り付きは50円程度の下落。実質的には強いスタートとなったことで、序盤では下げ幅を一桁に縮める場面もあった。しかし、プラス圏には浮上できず、落ち分を完全に埋めることに失敗すると、一転して下方向に勢いがつく展開。前場のうちに下げ幅を200円超に広げた。ただ、実質プラスの水準は意識されたもようで、後場は250円近く下げたところで下値が堅くなった。終盤には幾分持ち直し、3桁の下落ではあったが大引けが後場の高値。実質的にはプラスで終えた。
東証プライムの売買代金は概算で2兆9600億円。業種別ではゴム製品、精密機器、空運などが上昇した一方、石油・石炭、証券・商品先物、その他金融などが下落した。
マイクロ波化学(9227)が一時ストップ高となるなど急騰。マイクロ波加熱を用いた省エネ・CO2削減精製技術によりベリリウム鉱石の溶解に成功したと発表したことが買い材料となった。半面、下方修正を発表したゼンリン(9474)が大幅安となった。