休場明け11日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前営業日比0.76%高の20485.24ポイントだった。中国企業指数は0.82%高の6950.37ポイント。メインボードの売買代金は概算で1268億9000万HKドル。
ハンセン指数は高くスタート。中国本土の不動産市況が3月に改善したとの見方から、休場前に売られていた関連銘柄が買い直され、相場を支えた。ただ、中盤には米連邦準備理事会(FRB)がインフレ抑制のため利上げを続けるとの懸念から売りが出て、小安くなる場面があった。終盤も上値のめどとして意識された50日移動平均(大引け時点で20489.36ポイント)付近で上値が重かったものの、終値は3月7日以来約1カ月ぶりの高値圏となった。セクター別では医療・ヘルスケアと素材、不動産・建設が高かった半面、通信と情報技術が軟調だった。
ハンセン指数構成銘柄では、碧桂園(02007)が14%超上げたほか、碧桂園服務(06098)、龍湖集団(00960)、華潤置地(01109)、華潤万象生活(01209)、中国海外発展(00688)などの不動産株がそろって大幅に反発した。医薬品関連の薬明生物技術(02269)と中国生物製薬(01177)、翰森製薬(03692)は大幅に続伸。アルミメーカーの中国宏橋(01378)も高い。一方、百度(09888)が大幅安。生成型人工知能(AI)を巡る競争激化が警戒されたもよう。中国インターネットサービス大手のテンセント(00700)、ビール大手の華潤ビール(00291)、半導体ファウンドリーのSMIC(00981)も売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.25%高の4284.14ポイントと続伸した。オンライン読書サービスの閲文集団(00772)、ヘルステックの平安健康医療科技(01833)、ネット損保の衆安在線財産保険(06060)が大幅高。一方で半導体ファウンドリーの華虹半導体(01347)、ゲーム・オフィスソフト大手のキングソフト(03888)、スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(02018)が売られた。