香港大引け:4日ぶり反落、利益確定売り優勢 ハイテク株が安い

18日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反落。終値は前日比0.63%安の20650.51ポイントだった。中国企業指数は0.75%安の7002.91ポイント。メインボードの売買代金は概算で1097億2000万HKドル。


ハンセン指数は安く寄り付き、前場にじりじりと下げ幅を拡大。前日終値は2月20日以来約2カ月ぶりの高値圏だっただけに、幅広いセクターで利益確定売りが先行した。米4月NY連銀製造業業況指数の結果を受けて米連邦準備理事会(FRB)が利上げを続けるとの見方が広がり、運用リスクを取りにくい面もあった。もっとも、下落率が1%を超えると下げ渋り、後場はマイナス圏の狭いレンジで推移した。中国の国家統計局が午前に発表した2023年1-3月期国内総生産(GDP)は前年同期比伸び率が市場予想を上回ったものの、相場への影響は限られた。


ハンセン指数構成銘柄では、SMIC(00981)、舜宇光学科技(02382)、レノボグループ(00992)、小米集団(01810)などのハイテク株の下げが目立った。朝方に増資計画を発表したスポーツ用品の安踏体育用品(02020)は7.44%下落。不動産株の碧桂園服務(06098)、九龍倉置業地産(01997)、長江実業集団(01113)も安い。一方、保険株の中国平安保険(02318)と中国人寿保険(02628)がそろって続伸した。アルミメーカーの中国宏橋(01378)と海運大手の東方海外(00316)も買われた。


ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.21%安の4202.67ポイントと3営業日ぶりに反落。前日買われたデータセンターの万国数拠(09698)と企業向けクラウドサービスの金蝶国際ソフト(00268)が下落した。オンライン読書サービスの閲文集団(00772)の下げがきつい。半面、スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(02018)、ネット損保の衆安在線財産保険(06060)が逆行高を演じた。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

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