19日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比1.37%安の20367.76ポイントだった。中国企業指数は1.63%安の6889.01ポイント。メインボードの売買代金は概算で999億HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付き、次第に下げ幅を拡大。前日に続き、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ停止が遠のいたとの見方から運用リスクを避ける動きが広がり、この日の安値圏で終えた。上海総合指数が4営業日ぶりに反落したことも地合いを悪化させ、幅広いセクターで売りが優勢となった。
ハンセン指数構成銘柄では不動産株の下落が目立ち、碧桂園(02007)と碧桂園服務(06098)、華潤万象生活(01209)、新世界発展(00017)、中国海外発展(00688)が大幅に続落した。スマートフォン大手の小米集団(01810)、自動車メーカーの吉利汽車(00175)、白物家電の海爾智家(06690)も安い。半面、カジノ株の銀河娯楽(00027)とサンズ・チャイナ(01928)が急反発。マカオのホテルがメーデー連休3日目まで満室との業界団体による推計が伝わり、買いを誘った。前日安かった半導体ファウンドリーのSMIC(00981)も買い直された。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.39%安の4102.02ポイントと続落。電気自動車メーカーの小鵬汽車(09868)、蔚来集団(09866)、理想汽車(02015)の下げがきつい。企業向けクラウドサービスの金蝶国際ソフト(00268)とショート動画プラットフォームの快手科技(01024)も急落した。一方、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(09961)が続伸し、逆行高を演じた。