21日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比1.57%安の20075.73ポイントだった。中国企業指数は1.90%安の6764.19ポイント。メインボードの売買代金は概算で1061億2000万HKドル。
ハンセン指数は序盤に前日終値近くまで値を戻したものの、その後じりじりと下げ幅を拡大。終盤には節目の20000ポイントを一時割り込み、終値ベースで3月28日以来約3週間ぶりの安値圏で引けた。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ抑制を重視する姿勢を崩さず、利上げが長期化するとの見方から、幅広いセクターで売りが優勢だった。前日のNY市場で主要3株価指数がそろって下落した上、この日は中国本土相場が大幅に下げ、投資家心理が悪化した。
ハンセン指数構成銘柄では、中国半導体ファウンドリーのSMIC(00981)が9%超安。バイデン米政権が米国企業による中国の半導体分野などへの投資を制限する大統領令を準備中と伝わった。中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)と保険大手の中国平安保険(02318)が売られ、相場の重荷となった。アリババ集団子会社の阿里健康(00241)、アルミメーカーの中国宏橋(01378)、不動産管理の碧桂園服務(06098)も安い。半面、前日大引け後に1-3月期の販売統計を発表したスポーツ用品の李寧(02331)が高い。香港コングロマリットの長江和記実業(00001)も買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は3.13%安の3969.94ポイントと4日続落。構成30銘柄が軒並み下げた。顔認証技術のセンスタイム(00020)が11%超安だったほか、BYDエレクトロニック(00285)、蔚来集団(09866)、キングソフト(03888)の下げがきつい。