28日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続伸。終値は前日比0.27%高の19894.57ポイントだった。中国企業指数は0.40%高の6702.15ポイント。メインボードの売買代金は概算で1015億1000万HKドル。
ハンセン指数は前日の米ハイテク株高を受けた買いが先行し、朝方は高く推移。好決算を発表した個別銘柄への物色も相場を押し上げた。ただ、利益確定売りが出て心理的節目の20000ポイントを挟んだもみ合いとなり、結局は同水準を下回って終えた。中国国家統計局が30日に4月の製造業購買担当者景気指数(PMI)を発表し、米連邦公開市場委員会(FOMC)が5月2-3日に開かれるとあって、結果を見極めたい投資家は積極的な買いを見送ったもよう。セクター別ではエネルギーと一般消費財が買われた半面、医療・ヘルスケアが軟調だった。
ハンセン指数構成銘柄では、前日大引け後に2023年1-3月期決算を発表した海爾智家(06690)、CNOOC(00883)、中国人寿保険(02628)が買われた。中国半導体ファウンドリーのSMIC(00981)と電動工具大手の創科実業(00669)は大幅に続伸。前日売られた中国蒙牛乳業(02319)、銀河娯楽(00027)が買い戻された。半面、前日高かったガラス大手の信義ガラス(00868)、都市ガスの新奥能源(02688)、医薬品開発受託の薬明生物技術(02269)が売られた。
ハンセンテック指数は1.02%高の3901.52ポイントと反発。中国ミニブログ最大手のウェイボー(09898)が急伸したほか、BYDエレクトロニック(00285)、センスタイム(00020)が高い。一方、SMICと同業の華虹半導体(01347)が下落した。