4日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比1.27%高の19948.73ポイントだった。中国企業指数は1.96%高の6694.01ポイント。メインボードの売買代金は概算で1052億8000万HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付いた直後にプラス圏へ浮上し、上昇率1%付近でのもみ合いとなった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明文やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見で先行きの利上げ停止が示唆され、投資家が運用リスクを取りやすくなったもよう。上海市場で保険株や銀行株が大きく上昇したことで買いの矛先が香港市場にも向かい、相場を押し上げた。ただ、心理的節目の20000ポイントに近い水準では上値が伸び悩んだ。
ハンセン指数構成銘柄では、本土系保険株の中国平安保険(02318)と中国人寿保険(02628)、本土系銀行株の招商銀行(03968)、中国工商銀行(01398)、中国建設銀行(00939)、中国銀行(03988)がそろって急反発した。中国政府系投資持ち株会社の中国中信(00267)も高い。一方、朝方に2023年1-3月期決算を発表したビール大手のバドワイザーAPAC(01876)と同業の華潤ビール(00291)がともに大幅安。火鍋チェーンの海底撈国際(06862)は続落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.55%高の3856.00ポイントと3日ぶりに反発。前日安かったネット損保の衆安在線財産保険(06060)、電気自動車メーカーの蔚来集団(09866)と理想汽車(02015)が大幅高となった。半面、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(09961)が続落。