週明け8日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続伸。終値は前営業日比1.24%高の20297.03ポイントだった。中国企業指数は1.47%高の6897.68ポイント。メインボードの売買代金は概算で1080億HKドル。
ハンセン指数は前週末の米株高の流れを引き継ぎ、堅調に推移。終盤に上げ幅を広げ、終値は4月20日以来およそ半月ぶりの高値圏となった。前週末に発表された4月の米雇用統計が市場予想より強い内容だったことで米景気悪化への過度な不安が後退し、エネルギー株や金融株を中心に買いが入った。中国当局による景気刺激策への期待も続いており、本土相場の上昇が投資家心理を支えた。
ハンセン指数構成銘柄では、石油株のCNOOC(00883)、シノペック(00386)、ペトロチャイナ(00857)と石炭株の中国神華能源(01088)がそろって急上昇。本土系銀行株の中国銀行(03988)と中国工商銀行(01398)、招商銀行(03968)、中国建設銀行(00939)、国際金融銘柄のAIAグループ(01299)とHSBC(00005)も買われた。半面、火鍋チェーンの海底撈国際(06862)が急反落した。カジノ株のサンズ・チャイナ(01928)、不動産株の華潤万象生活(01209)と碧桂園(02007)も安い。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.48%高の3914.34ポイントと3営業日続伸。電気自動車メーカーの理想汽車(02015)と小鵬汽車(09868)、蔚来集団(09866)が大きく買われた。中国の国務院(内閣に相当)が5日の常務会議で充電インフラの建設加速を決め、材料視された。ネット損保の衆安在線財産保険(06060)も大幅高。一方、顔認証システムのセンスタイム(00020)、中国半導体ファウンドリーの華虹半導体(01347)の下げがきつい。