日経平均は小幅反発 富士フイルムが急伸

11日の日経平均は小幅反発。終値は4円高の29126円。4月CPIを受けた米国株はまちまちで、寄り付きは小幅な下落。場中はプラス圏とマイナス圏を行き来する不安定な展開となった。米国では長期金利が低下して主力グロース株に強い動きが見られたが、国内主力グロース株への好影響は限定的。一方、米国では景気敏感株を中心にバリュー株が弱かったが、国内バリュー株には買われるものも多かった。気迷いムードが強まる中、前場では下押し圧力が強かったが、下げても29000円割れは回避した。下値の堅さが確認できたことで後場は持ち直し、終値では小幅ながらプラスを確保した。


東証プライムの売買代金は概算で2兆9600億円。業種別では石油・石炭、鉱業、サービスなどが上昇している一方、非鉄金属、海運、倉庫・運輸などが下落した。


決算が着地・見通しとも安心感のある内容となり、今期の増配計画も発表した富士フイルムホールディングス(4901)が急伸。半面、1Qが減益となった協和キリン(4151)が急落した。

日本株情報部 アナリスト

小松 弘和

証券会社、外資系生命保険会社、大手出版社マネーサイトの株式分析アナリスト、FX会社勤務を経て2014年に入社。金融全般に精通。2級FP技能士。 「トレーダーズ・プレミアム」では、「個別株戦略」「Market Flash」などのコンテンツやニュース配信を担当。 メディア掲載&出演歴 日経CNBC「朝エクスプレス『証券中継』」(隔週金曜)、株主手帳「街の専門家『今月の相場見通し』」、週刊現代、日経マネー、ダイヤモンド・ザイ、ビジネスマンの人生逆転マガジン「Ambitious」、完全ガイドシリーズ「株 完全ガイド」

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