香港大引け:4日続落、半月ぶり安値 中国景気の先行き不安が重荷

12日の香港株式市場で、ハンセン指数は4日続落。終値は前日比0.59%安の19627.24ポイントだった。中国企業指数は0.47%安の6663.55ポイント。メインボードの売買代金は概算で1027億7000万HKドルだった。


ハンセン指数は朝方、米長期金利の低下を受けたハイテク株の買いが先行したが、序盤に下げへ転じると250日移動平均(大引け時点で19699.40ポイント)付近でもみ合った。終値は同水準を割り込み、4月25日以来およそ半月ぶりの安値圏となった。中国景気の先行き不安から幅広いセクターで次第に売りが優勢となり、相場を押し下げた。


ハンセン指数構成銘柄では、本土銀行株の中国建設銀行(00939)、本土保険株の中国平安保険(02318)と中国人寿保険(02628)が売られて相場の重荷となった。アルミメーカーの中国宏橋(01378)は6.92%安と続落。不動産株の碧桂園服務(06098)と碧桂園(02007)、太陽光パネル用ガラスの信義光能(00968)も安い。一方、ネット株のJDドットコム(09618)と百度(09888)、アリババ集団(09988)、美団(03690)、テンセント(00700)がそろって上昇した。スポーツ用品の安踏体育用品(02020)も買われた。


ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.29%高の3874.11ポイントと3日続伸。中国ミニブログ最大手のウェイボー(09898)と、前日大引け後に2023年1-3月期決算を発表した京東健康(06618)が反発した。半面、データセンターの万国数拠(09698)と半導体ファウンドリーの華虹半導体(01347)の下げがきつい。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

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