週明け22日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前営業日比1.17%高の19678.17ポイントだった。中国企業指数は1.51%高の6693.64ポイント。メインボードの売買代金は概算で939億7000万HKドル。
ハンセン指数は小動きで始まった後、序盤に上げ幅を拡大。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が19日、「政策金利は想定されていたほど上昇する必要がないかもしれない」と述べたことで、米国の利上げ打ち止めに期待する買いが相場を押し上げた。もっとも、相場の強気と弱気の分かれ目とされる250日移動平均(大引け時点で19695.71ポイント)を超える水準では上値が重かった。米債務上限問題を巡る米国政府と野党・共和党の協議の進展を見極めたいとの気分も漂った。
ハンセン指数構成銘柄では、前週末に安かったネット株の美団(03690)と百度(09888)、JDドットコム(09618)、テンセント(00700)が買い直され、相場の上昇を主導。医薬品関連の薬明生物技術(02269)、阿里健康(00241)、翰森製薬(03692)はそろって大幅に反発した。スポーツ用品の李寧(02331)、新エネルギー車のBYD(01211)も高い。半面、香港公益株の長江インフラ(01038)と電能実業(00006)が安い。ガラス大手の信義ガラス(00868)は続落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.14%高の3903.58ポイントと反発。2023年1-3月期決算をこの日発表する快手科技(01024)と電気自動車メーカーの蔚来集団(09866)が急反発した。一方、ゲーム・オフィスソフト大手のキングソフト(03888)、スマートフォン部品・製造受託のBYDエレクトロニック(00285)が売られた。