24日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比1.62%安の19115.93ポイントだった。中国企業指数は1.90%安の6478.08ポイント。メインボードの売買代金は概算で979億6000万HKドル。
ハンセン指数は中盤まで下落率1%前後の水準で推移したが、終盤に下げ幅を拡大。心理的節目の19000ポイントに接近し、終値ベースで3月20日以来およそ2カ月ぶりの安値を付けた。米連邦政府の債務上限問題を巡る政府と野党・共和党の協議が進展せず、前日の米株式相場が下落したことで、運用リスク回避する売りが幅広いセクターに広がった。オフショア人民元が対米ドルで下げ幅を広げ、中国本土相場が下落したことも投資家心理を悪化させた。
ハンセン指数構成銘柄では、前引け後に2023年3月本決算を発表したレノボグループ(00992)が7.65%安。不動産株の龍湖集団(00960)と碧桂園服務(06098)、中国海外発展(00688)も大きく売られた。火鍋チェーンの海底撈国際(06862)、中国政府系投資持ち株会社の中国中信(00267)は大幅に続落。カジノ株のサンズ・チャイナ(01928)と銀河娯楽(00027)の下落も目立った。半面、太陽光パネル用ガラスの信義光能(00968)は大幅に続伸した。香港地場株の長江実業集団(01113)、長江インフラ(01038)、電能実業(00006)、中電控股(00002)がそろって上昇した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.99%安の3775.93ポイントと続落。顔認証システムのセンスタイム(00020)と電気自動車メーカーの小鵬汽車(09868)、動画プラットフォームのビリビリ(09626)の下げがきつい。構成30銘柄のうち上昇はウェイボー(09898)と快手科技(01024)の2銘柄のみだった。