香港大引け:反発、2週ぶり高値 米ハイテク株高を好感

7日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比0.80%高の19285.10ポイントだった。中国企業指数は0.95%高の6545.18ポイント。メインボードの売買代金は概算で867億2000万HKドル。


ハンセン指数は高く始まり、中盤までは上昇率1%付近で推移。終盤は中国本土で住宅購入規制が緩和されるとの期待が後退したことで上げ幅が縮小したものの、終値は5月23日以来およそ2週間ぶりの高値圏となった。6日のNY市場でハイテク株が上昇した流れを引き継いだ買いが先行し、相場を支えた。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)を来週13-14日に控えて様子見気分も漂い、商いはやや低調だった。セクター別では情報技術と一般消費財、医療・ヘルスケア、工業が上げた半面、通信が下げた。


ハンセン指数構成銘柄では、ネット株の美団(03690)、アリババ集団(09988)、百度(09888)、JDドットコム(09618)、テンセント(00700)がそろって買われ、相場の上昇を主導した。前日急落した創科実業(00669)は5.68%高。空売り業者による不正会計疑惑に反論した公告が材料視された。オンラインゲームのネットイース(09999)と医薬品ネット通販の京東健康(06618)は大幅に続伸した。スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(02382)、カジノ株のサンズ・チャイナ(01928)と銀河娯楽(00027)も高い。一方、自動車販売の中升集団(00881)、アルミメーカーの中国宏橋(01378)、宝飾品販売の周大福珠宝(01929)がともに大幅反落した。


ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.26%高の3921.02ポイントと反発。半導体ファウンドリーの華虹半導体(01347)、オンライン読書サービスの閲文集団(00772)が急反発した。一方、ネット損保の衆安在線財産保険(06060)が売られた。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

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