(27日終値)
ドル・円相場:1ドル=136.57円(前営業日比▲0.34円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=139.31円(△0.80円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0200ドル(△0.0083ドル)
ダウ工業株30種平均:32197.59ドル(△436.05ドル)
ナスダック総合株価指数:12032.42(△469.85)
10年物米国債利回り:2.78%(▲0.02%)
WTI原油先物9月限:1バレル=97.26ドル(▲2.28ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=1719.1ドル(△1.4ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比) ▲1.8% ▲6.3%
6月米卸売在庫(前月比) 1.9% 1.9%・改
6月米耐久財受注額
前月比 1.9% 0.8%・改
輸送用機器を除く前月比 0.3% 0.5%・改
6月米住宅販売保留指数(仮契約住宅販売指数)
前月比 ▲8.6% 0.4%・改
前年比 ▲19.8% ▲12.3%・改
米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利
2.25-2.50%で据え置き 1.50-1.75%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3営業日ぶりに反落。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を前に持ち高調整のドル買いが進んだため、じりじりと値を上げた。低下していた米2年債利回りが一転上昇したことも支えとなり、1時30分過ぎには137.43円まで値を上げた。
注目のFOMCは市場の予想通りFFレート誘導目標2.25-2.50%に引き上げ、声明では「最近の消費と生産の指標は軟化している」との文言が追加された一方で、雇用は堅調に推移し、インフレに対応するために断続的な利上げが必要であるとの見解が示された。声明発表後は米金利に振らされながらも137円を挟んで方向感を欠いた。
ただ、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見が始まると荒い値動きに。冒頭でインフレ抑制を強調すると、米金利の上昇とともにドル円は一時137.46円と本日高値を付けた。ただ、「いずれ利上げペースを緩めるのが適切になる可能性が高い」と述べ、「利上げのペースはデータ次第」とし、利上げについて慎重な姿勢を示すと米中長期金利の急低下とともにドル円は反落。一時136.33円まで売り込まれた。
・ユーロドルは反発。FOMCの結果公表を控えてドル高が進むと一時1.0097ドルまで下落する場面があった。ただ、パウエルFRB議長から今後の利上げ幅についての明確な言及はなく、会合ごとに経済データを鑑みながら判断するという慎重な姿勢が示されると一転上昇。一時1.0221ドルまで買い上げられた。
・ユーロ円は反発。138円台後半を中心に方向感を欠いていたが、FRB議長の発言で米国株が大幅に上昇し、ユーロドルが反発したことにつれて139.51円まで値を上げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に反発。米連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見でパウエル米連邦準備銀行(FRB)議長が今後の利上げペース鈍化について示唆したことが好感された。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指は4営業日ぶりに大幅反発した。マイクロソフトやアルファベットなどが大幅に上昇し、相場をけん引し、上げ幅は今年最大となった。
・米国債券相場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反発。FOMCを前に債券買いが先行した。FOMC後にパウエルFRB議長が今後の利上げペースについて慎重な姿勢を示すと買いが加速し、利回りは一時2.71%台まで低下した。ただ、引けにかけては急速に伸び悩むなど荒い値動きとなった。
・原油先物相場は反発。序盤は、FOMCの結果発表を控えて、方向感のない神経質な動きだった。しかし、米エネルギー省(EIA)が発表した週間石油在庫で、原油の取り崩し幅が大幅に拡大したことが判明すると、原油先物価格はじり高となった。FOMC後はドルが全面安になったことで、ドルで取引される原油先物は割安感からさらに買われ、一時98ドルまで上昇する場面もあった。
・金先物相場は小反発。ドル買いが強まり、ドルで取引される金先物に売りが入る場面もあったが、FOMCの結果発表を控え、方向感なく前日終値に近い水準での取引が続いた。なお、時間外ではパウエルFRB議長の発言がハト派と捉えられ、米金利低下・ドル安の影響で、金先物相場は上昇している。