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ドル円、週末に日米レートチェックで急落
今週のドル円は週末の動きがすべてを物語っていますが、週前半から半ばにかけても色々と材料はありました。トランプ大統領は21日、米国によるデンマーク自治領グリーンランドの取得を巡って、対立する欧州8カ国に対して2月1日から発動を予定していた追加関税を課さないと表明。武力を行使しない方針も明らかにしました。グリーンランド問題を背景とした米欧対立激化への懸念はひとまず和らぎ、投資家心理は改善。世界的に株高が進むと同時に、為替市場では円安が進行しました。ユーロ円は連日でユーロ導入以来の高値を更新したほか、スイスフラン円も史上最高値を付けています。

*Trading Viewより
ドル円は23日のアジア時間に一時159.23円まで値を上げる場面がありました。日銀は22-23日に開いた金融政策決定会合で市場予想通り政策金利の据え置きを決定。植田和男日銀総裁の会合後の記者会見が「早期の利上げに慎重」と受け止められると全般円売りが優勢となりました。このタイミングでユーロ円は一時186.87円とユーロ導入以来の高値を更新しています。

*Trading Viewより
ただ、そのあとは一転下落し157.37円まで大きく値を下げました。市場では「欧州時間に入り欧州の投資家から大口の利食い売りなどが出た」「2022年9月の動きと似ており、政府・日銀による為替介入への警戒感が高まっていたところに大きな売りが出た。ストップロス注文を巻き込んで値動きが大きくなった」との声が聞かれたほか、「政府・日銀が為替介入の前段階となる『レートチェック』を行った」との見方も出ていました。そのあとは158円台半ばまで急速に下げ渋り、しばらくは158円台前半でのもみ合いが続いていましたが、NY市場に入ると再び売りが優勢に。日本時間1時頃から断続的に円買い・ドル売りのフローが観測されたことで、終始軟調な展開となり、6時過ぎに一時155.63円まで値を下げています。「米財務省の指示で米連邦準備理事会(FRB)が『レートチェック』を行った」との報道も伝わり、市場の一部では「日米が協調して介入する可能性も意識されている」との声が聞かれています。
投機筋の円売りポジションは前週からほぼ横ばい
米商品先物取引委員会(CFTC) が23日(日本時間24日早朝)に発表した1月20日時点の建玉報告によると、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の通貨先物市場で非商業部門(投機筋)の円の対ドル持ち高は4万4829枚の円売り越し(ドル円のロング)となり、前週から335枚減少しました。

*CFTCのデータを基にDZHフィナンシャルリサーチ作成
投機筋の円のポジションは昨年7月2日には18万4223枚の円売り越し(ドル円のロング)となり、2007年6月(18万8077枚)以来の高水準を記録していましたが、そのあとは一転して円買いポジションを構築する動きが優勢となり、4月29日には17万9212枚と過去最大を更新しています。ただ、それ以降はその動きが反転し、再び円売りポジションに。1月20日時点では大幅な円売りポジションが維持されています。
ドル円の一目均衡表チャートを見ると
ドル円の一目均衡表チャートを見ると、週末の終値(155.70円)で転換線(157.54円)や基準線(157.48円)、雲上限(155.92円)を下回りました。テクニカル的には上値が重い展開が予想されます。

*Trading Viewより
ある市場関係者からは「23日にFRBが『レートチェック』を実施したのではないかとの見方が広がっている。これによって日米が協調して市場に介入する可能性も意識されていて、投資家が疑心暗鬼になる中、ドル円相場は当面、荒い値動きとなりそうだ」との声が聞かれています。
また、「過去の例では、レートチェックが必ずしも介入が差し迫っていることを意味しない点にも留意することが重要だ。ただ、米当局がレートチェックを行っていたという事実は、仮に介入が行われるとしても、(日本の)単独介入にはならないことを示唆している」としたうえで、「いずれにせよ、米国が為替介入に関与する可能性が現実味を帯びているという事実だけで、米国が実際には介入しなくても、円売りポジションの急激な巻き戻しを加速させるだろう」と指摘しています。

*IG証券より
週末の一連の動きを受けて、私のドル円ロング@145.327円のポジションは156.008円で精算しました。利益は約32万円。160円突破を期待していましたが、これまでと違い米当局が支援する(実際にするかどうかは不明)との思惑はドル円をかなり押し下げる要因になりそうです。衆院も解散し選挙戦が始まったことで、日本サイドもこれ以上の円安は容認できないとみて、「気合」を入れて対応してくる可能性もあり、ドル円はしばらく様子見したいと思います。
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