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ドル円、米感謝祭ウィークで商い低調 やや上値切り下げ
今週のドル円はやや上値が重い展開となりました。先週までは「積極財政」を掲げる高市政権の下で日本の財政悪化への懸念が高まる中、「円安」が進行。20日には一時157.89円と約10カ月ぶりの高値を更新しました。ただ、そのあとは徐々に上値を切り下げる展開に。21日のウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁の発言「米連邦準備理事会(FRB)はインフレ目標にリスクを与えることなく、短期的に利下げが可能」との発言をきっかけに、米利下げ観測が高まっており、ドル売りが出やすい地合いが続きました。また、「増一行日銀審議委員は利上げ判断が近づいているとの考えを示した」との報道で、日銀の利上げ観測も高まっており、今週に入っても円買いが入りやすい面がありました。

*Trading Viewより
とはいえ、今週は「米感謝祭ウィーク」。市場参加者が少なく流動性が低下し、商いは低調となりました。27日は米国が感謝祭で休場。28日は米感謝祭翌日で米債券・株式・商品市場が短縮取引となりました。市場参加者が本格的に戻るのは来週明けになるとみられ、為替市場でも積極的に持ち高を傾ける動きは限られています。
米利下げ確率、86.9%に上昇
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、12月9-10日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げを予想する確率は28日に86.9%まで上昇しました。1週間前は71.0%でした。また、据え置きを予想する確率は13.1%まで低下しています。

*CMEのHPより
なお、12月の利下げを巡ってはFRB内でも見解の乖離が大きく、直近ではコリンズ米ボストン連銀総裁が「現在の金利水準は現時点では適切」と発言。また、ローガン米ダラス連銀総裁も「12月の利下げを支持するのは難しい」「しばらくは金利を据え置くべき」と話し、12月の利下げに慎重な姿勢を示しています。
一方、ウォラーFRB理事は「12月の利下げをリスク管理の観点から支持する」と述べたほか、ミランFRB理事も引き続き12月利下げを支持しています。重要なのはウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁の発言と、FOMC内でも影響力があるデイリー米SF連銀総裁の発言「12月利下げを支持する」発言です。
くわえて、「ハセット米国家経済会議(NEC)委員長が次期FRB議長人事の最有力候補」との報道も米利下げ観測を高める要因となっています。
ドル円の一目均衡表チャートを見ると
ドル円の一目均衡表チャートを見ると、週末の終値(156.18円)で転換線(156.36円)を下回っていますが、基準線(154.71円)や雲(上限:150.57円、下限:149.38円)は上回っています。テクニカル的にも依然として底堅い展開が予想されます。また、マクロファンドなどが重要視している50日移動平均線が位置する152.55円も引き続き上回っており、上サイドへの期待は高まります。

*Trading Viewより
もっとも、市場では日銀の利上げ観測や政府・日銀による為替介入への警戒感も高まっています。片山財務相は21日、「足元の動きは一方的、急激で憂慮している」「過度な変動や無秩序な動きには、必要に応じて適切に対応」「為替介入も当然考えられる」などと発言。市場関係者からは「実際に介入に踏み切るかどうかはともかく、これほど急速に円安・ドル高が進むと当然、介入の可能性が意識されやすい」との声が聞かれています。当然、下サイドへの注意は必要でしょう。

*IG証券より
現在の私のポジションはドル円ロング@145.327円。日銀の利上げ観測や為替介入への警戒感が高まる中、今後は緩やかなペースで円安・ドル高が進むと想定し、現在のポジションを維持したいと思います。
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