香港大引け:小幅に4日続伸、FOMC控え様子見 EV銘柄に買い

週明け12日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に4営業日続伸。終値は前営業日比0.07%高の19404.31ポイントだった。中国企業指数は0.06%安の6585.68ポイント。メインボードの売買代金は概算で802億5000万HKドル。


ハンセン指数は高く寄り付いた直後に下げへ転じ、前場はおおむねマイナス圏で推移。後場に入ると前週末終値を挟んだ狭いレンジでもみ合い、低調な商いのなかで方向感を欠いた。13日に5月の米消費者物価指数(CPI)、14日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控え、結果を見極めたい投資家は積極的な売買を見送ったもよう。ハンセン指数は終値ベースで5月23日以来の高値圏にあるだけに利益確定売りが出たものの、中国当局が打ち出す経済政策への根強い期待が相場を支えた。セクター別では必需消費財と一般消費財が上げた半面、エネルギーと医療・ヘルスケアが下げた。


ハンセン指数構成銘柄では、太陽パネル用ガラスの信義光能(00968)、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(09961)、新エネルギー車のBYD(01211)が続伸。食品・飲料株のバドワイザーAPAC(01876)と康師傅控股(00322)の上昇も目立った。前週末に売られた海爾智家(06690)は買い直された。一方、医薬品ネット通販の京東健康(06618)と海運の東方海外(00316)が大幅に下げた。石油株のシノペック(00386)とCNOOC(00883)、ペトロチャイナ(00857)もそろって売られた。


ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.27%高の3944.67ポイントと続伸。電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(09868)と蔚来集団(09866)が大きく買われた。ショート動画プラットフォームの快手科技(01024)は大幅に続伸した。半面、閲文集団(00772)やウェイボー(09898)、キングソフト(03888)が反落した。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

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