香港大引け:続伸、1カ月ぶり高値 20000ポイント超え

16日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比1.07%高の20040.37ポイントだった。中国企業指数は0.89%高の6833.00ポイント。メインボードの売買代金は概算で1754億5000万HKドルと高水準だった。


ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継いで高く始まり、後場に心理的節目の20000ポイントを上抜けた。終盤に上げ幅をやや縮小したものの、終値ベースで5月8日以来およそ1カ月ぶりの高値を付けた。米国の5月小売売上高が予想に反して増加したことで、米連邦準備理事会(FRB)による利上げの打ち止めが近いとの観測が浮上。中国政府が大規模な景気浮揚策を検討中と伝わったこともあって、幅広いセクターで買いが膨らんだ。


ハンセン指数構成銘柄では、大型ネットのアリババ集団(09988)とテンセント(00700)が買われ、相場の上昇を主導。不動産管理の碧桂園服務(06098)と香港商業不動産の九龍倉置業地産(01997)は大幅に続伸した。製薬の石薬集団(01093)と翰森製薬(03692)、金鉱大手の紫金鉱業集団(02899)も高い。半面、石油大手のシノペック(00386)が続落した。ハイテク株の舜宇光学科技(02382)とSMIC(00981)も売られた。


ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.84%高の4233.49ポイントと6営業日続伸。電気自動車メーカーの蔚来集団(09866)と小鵬汽車(09868)、ゲーム・オフィスソフト大手のキングソフトが大幅高だった。一方、ショート動画の快手科技(01024)、オンライン読書サービスの閲文集団(00772)が反落した。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

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