ダウ102ドル安と3日続落 利上げ継続への警戒が重し

21日のNY株式相場は3日続落。米下院でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長による議会証言を受け、利上げ継続への警戒感が強まった。IT・ハイテク株が目先の利益確定売りに押された。


ダウは中盤にプラス圏に浮上する場面はあったが、終盤に売り直され、102.35ドル安(-0.30%)で終了。S&P500が0.52%安で終了し、ナスダック総合は1.21%安で終了。主要3指数がそろって3日続落した。


S&P500の11セクターはエネルギー、公益、資本財など6セクターが上昇し、IT、コミュニケーション、一般消費財など5セクターが下落した。ITでは、インテルやAMDなど半導体株の下げが目立った。


パウエルFRB議長は米下院金融サービス委員会で、物価上昇率に関して「目標からは程遠く、2%に戻すことに注力する」と発言し、年内の追加利上げは適切との見方を示した。


利上げ継続観測が高まったことを受け、IT・ハイテク株が目先の利益確定売りに押された。ダウ採用銘柄では、インテルが6.0%安、セールスフォースが3.4%安と大幅安となった。

日本株情報部 アナリスト

角屋 昌範

2005年に国内証券会社へ入社後、投資情報部や調査部に在籍。投資情報部では、米国や香港株式市場見通しの作成など海外金融市場に関する調査業務に携わる。調査部では、ネット関連セクターを中心に国内個別企業のアナリストレポートを執筆した。 国内証券会社などを経て2019年に入社。主に先物市場見通しなど「デリバティブコンテンツ」を担当。 CFP DCプランナー

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