休場明け23日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日続落。終値は前営業日比1.71%安の18889.97ポイントだった。中国企業指数は1.71%安の6394.54ポイント。メインボードの売買代金は概算で697億9000万HKドル。中国本土市場が端午節の休場とあって商いは低調だった。
ハンセン指数は寄り付き直後に心理的節目の19000ポイントを割り込み、ほぼ全面安の展開となった。下落率が2%付近の水準では下げ渋ったものの、終値は1日以来およそ3週間ぶりの安値圏。人民元の対米ドル相場が下落したことで、中国からの資金流出を警戒する売りが膨らんだ。この日のオフショア人民元(CNH)は約8カ月ぶりの元安/ドル高水準を付けた。中国が事実上の政策金利である最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)を20日に引き下げた一方、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は22日、米上院での証言で早期の利下げ転換を改めて否定した。
ハンセン指数構成銘柄では、製薬の中国生物製薬(01177)と翰森製薬(03692)、医薬品ネット通販の阿里健康(00241)と京東健康(06618)がそろって大幅安。発電の華潤電力控股(00836)、不動産開発の華潤置地(01109)、都市ガスの新奥能源(02688)の下げもきつい。半面、輸出関連株の申洲国際集団(02313)が逆行高。自動車販売の中升集団(00881)も買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.08%安の3879.33ポイントと4営業日続落。電気自動車メーカーの小鵬汽車(09868)と蔚来集団(09866)が急落した。データセンターの万国数拠(09698)も安い。構成30銘柄のうち上昇はオンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(09961)と中国ミニブログ大手のウェイボー(09898)の2銘柄だけだった。