香港大引け:5日続落、米中株安が重荷 JDドットコムに売り

週明け26日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日続落。終値は前営業日比0.51%安の18794.13ポイントだった。中国企業指数は0.35%安の6402.97ポイント。メインボードの売買代金は概算で838億HKドル。


ハンセン指数は前場、前週末終値を挟んで一進一退。後場はマイナス圏の狭いレンジで推移して終えた。世界的な景気悪化が警戒されて前週末のNY市場がほぼ全面安となった流れを引き継いだ。この日のオフショア人民元相場と中国本土株式相場の下落も投資家心理を悪化させた。ただ、ハンセン指数は1日以来の安値圏にあるだけに、安値を拾う買いが一定の下支えとなった。セクター別ではコングロマリットと情報技術が下げた半面、医療・ヘルスケアと通信が買われた。


ハンセン指数構成銘柄では、中国ネット通販大手のJDドットコム(09618)、アジア保険会社のAIAグループ(01299)が売られて相場の重荷だった。不動産株の龍湖集団(00960)と碧桂園(02007)、カジノ株の銀河娯楽(00027)は大幅に続落。オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(09961)も安い。一方、発電大手の華潤電力控股(00836)、製薬の翰森製薬(03692)、電動工具の創科実業(00669)、スマートフォン大手の小米集団(01810)が急反発した。


ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.17%安の3872.61ポイントと5営業日続落。動画プラットフォームのビリビリ(09626)、中国ミニブログ大手のウェイボー(09898)が下げた。一方、前週末に安かった小鵬汽車(09868)、BYDエレクトロニック(00285)が上昇した。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

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