30日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続落。終値は前日比0.09%安の18916.43ポイントだった。中国企業指数は0.03%安の6424.88ポイント。メインボードの売買代金は概算で811億4000万HKドルだった。
ハンセン指数は前日終値を挟んで一進一退。米連邦準備理事会(FRB)が重要視する米個人所得・個人消費支出(PCE)の発表を香港時間のこの日夜に控え、結果を見極めたいとのムードが広がった。低調な商いのなか、方向性を欠いた展開となった。29日のNY債券市場で米長期金利が上昇したほか、人民元安の進行を受けた資金流出懸念が相場の重荷。中国の景気刺激策への期待が相場を押し上げる場面もあったが、心理的節目の19000ポイント付近で伸び悩んだ。
ハンセン指数構成銘柄では、ネット株の百度(09888)と美団(03690)、アリババ集団(09988)が下落して相場の重荷だった。パソコン大手のレノボグループ(00992)、スマートフォン大手の小米集団(01810)も安い。不動産株の龍湖集団(00960)とカジノ株の銀河娯楽(00027)は続落した。半面、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(00762)、医薬品開発受託の薬明生物技術(02269)、ビール大手の華潤ビール(00291)が大幅に反発した。自動車メーカーの吉利汽車(00175)、不動産管理の碧桂園服務(06098)も買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.56%安の3911.31ポイントと続落。ゲーム・オフィスソフト大手のキングソフト(03888)の下げがきつい。ショート動画の快手科技(01024)、オンライン読書サービスの閲文集団(00772)は続落した。一方、前日に新型SUV「G6」を発売した電気自動車メーカーの小鵬汽車(09868)が10%超高と急伸。同業の蔚来集団(09866)も大幅高だった。