(28日終値)
ドル・円相場:1ドル=134.27円(前営業日▲2.30円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=136.90円(▲2.41円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0197ドル(▲0.0003ドル)
ダウ工業株30種平均:32529.63ドル(△332.04ドル)
ナスダック総合株価指数:12162.59(△130.17)
10年物米国債利回り:2.67%(▲0.11%)
WTI原油先物9月限:1バレル=96.42ドル(▲0.84ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=1750.3ドル(△31.2ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
4-6月期米国内総生産(GDP)速報値
前期比年率 ▲0.9% ▲1.6%
個人消費速報値(前期比年率) 1.0% 1.8%
コアPCE速報値(前期比年率) 4.4% 5.2%
前週分の米新規失業保険申請件数 25.6万件 26.1万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は大幅に続落。4-6月米国内総生産(GDP)速報値が前期比年率0.9%減と市場予想(0.5%増)を下回り、2四半期連続のマイナス成長、景気後退(リセッション)入りとなったことをきっかけに急落。米中長期金利の急低下とともに節目の135円を割り込んだ。その後も戻りが鈍いまま、4時過ぎには一時134.20円と6月17日以来の安値を付けた。
なお、イエレン米財務長官は記者会見で「GDPはあくまで遅行指標であり、その先を見ることが重要」「大幅な景気減速と雇用喪失は見られない」「米金融当局はインフレ抑制で正しい措置を講じている」と前向きな見解を示した。
・ユーロドルは反落。欧州時間には1.0114ドルまで下落する場面があったが、NY時間は総じて底堅い動きとなった。米長期金利の低下やドル円の下落に伴って買い戻しが入り、取引終盤には1.0200ドル前後まで持ち直した。
・ユーロ円は反落。欧州序盤からの売りの流れが継続。ドル円の下落につれた面もあり、一時136.38円まで売り込まれた。一方、ユーロドルが底堅く推移したため、引けにかけては136円台後半まで下げ幅を縮めた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸。昨日にパウエル米連邦準備銀行(FRB)議長が利上げペースが鈍化する可能性について示唆したことが引き続き好感される形で買いが優勢となった。4-6月米GDP速報値がマイナス成長となったことも早期利上げ期待の後退につながり、終始堅調に推移した。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指も続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。4-6月米GDP速報値がマイナス成長だったことが分かると、米利上げ期待が後退し債券は急伸。利回りは一時2.6471%まで低下した。その後は引けにかけても底堅さを維持した。
・原油先物相場は反落。欧州でのエネルギー供給不安や、昨日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見後にドルが弱含んだことで、ドルで取引される原油先物は割安感から買われ一時100ドル手前に迫った。しかし、4-6月期の米GDPが市場予想を下回り2期連続のマイナスとなると、相場の流れが一転。引けにかけては下げ幅を広げ、反落して引けた。
・金先物相場は大幅続伸。昨日の金先物相場の引け後に、パウエルFRB議長が会見で、利上げについて慎重な姿勢を示したことで米金利が低下・ドル売りが進んだことで金先物は大幅に反発した。また、4-6月期の米GDPが市場予想を下回り、2期連続のマイナスとなったことで、安全資産としての金先物に買いが集まり上げ幅を拡大した。