(5日終値)
ドル・円相場:1ドル=144.66円(前営業日比△0.19円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.02円(▲0.15円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0854ドル(▲0.0025ドル)
ダウ工業株30種平均:34288.64ドル(▲129.83ドル)
ナスダック総合株価指数:13791.66(▲25.11)
10年物米国債利回り:3.93%(△0.08%)
WTI原油先物8月限:1バレル=71.79ドル(△2.00ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=1927.1ドル(▲2.4ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
5月米製造業新規受注(前月比) 0.3% 0.3%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は反発。欧州株相場やナイト・セッションの日経平均先物が下落したことを手掛かりに円買い・ドル売りが先行。ダウ平均が一時190ドル超下落したことも相場の重しとなり、前日の安値144.21円を下抜けて一時144.08円まで値を下げた。
ただ、3日の安値143.99円がサポートとして意識されると買い戻しが優勢に。米10年債利回りが3.9454%前後と3月9日以来約4カ月ぶりの高水準を記録したことも相場の支援材料となり、一時144.70円付近まで持ち直した。
なお、米連邦準備理事会(FRB)が公表した米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(6月13-14日分)では「ほぼ全ての当局者が年内の追加利上げを予想」「一部の当局者は利上げを支持したものの、見合わせに同意した」ことが明らかになった。市場では「7月のFOMCで利上げを決める確率を高める内容だった」と受け止められた。
・ユーロドルは続落。欧州時間発表の6月ユーロ圏サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値が予想を下回ったうえ、欧州中央銀行(ECB)調査による1年先の期待インフレ率が前回から低下したことでユーロ売りが出やすい地合いとなった。
NYの取引時間帯に入ると、米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが優勢となり、一時1.0851ドルと日通し安値を更新した。
・ユーロ円は小幅続落。ユーロドルの下落につれた売りが出ると一時156.79円と日通し安値を付けたものの、ドル円の持ち直しに伴う円売り・ユーロ買いが入ると下げ渋った。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反落。この日発表の6月中国Caixinサービス部門PMIや6月ユーロ圏サービス部門PMI改定値が予想を下回ったことを受けて、世界景気の先行き不透明感が強まると米株にも売りが出た。米金融引き締め長期化への懸念も相場の重しとなった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続落。米金融引き締めが長期化するとの観測を背景に売りが優勢となった。FOMC議事要旨で「ほぼ全ての当局者が年内の追加利上げを予想した」ことが明らかになると売りが加速し、利回りは一時3.9454%前後と3月9日以来約4カ月ぶりの高水準を付けた。
・原油先物相場は反発。サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相の発言を受けて需給引き締まり観測が強まり、原油相場は急反発した。同氏は、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は市場を支えるために「必要であれば、何でもする」と発言した。
・金先物相場は3日ぶりに反落。米10年債利回りが3月9日以来の高い水準まで上げ幅を拡大するなど米長期金利が上昇し、金利を生まない金に売り圧力が強まった。為替相場でドル高・ユーロ安が進み、ドル建ての金に割高感が生じたことも上値を重くした。