6日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に続落。終値は前日比3.02%安の18533.05ポイントだった。中国企業指数は3.41%安の6268.53ポイント。メインボードの売買代金は概算で972億9000万HKドル。
ハンセン指数は心理的節目の19000ポイントを割り込んで寄り付くと、下げ幅を急拡大した。5日に公開された6月13-14日分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けて米利上げ継続の観測が強まり、リスク回避の動きが優勢。為替市場で人民元安・米ドル高が進んだことが嫌気されたほか、ハイテク分野での米中対立の激化への懸念も地合いを冷やした。もっとも、下落率が3%を超える水準では下げ渋り、後場はおおむね18500ポイント台でもみ合った。終値は6月1日以来、1カ月超ぶりの安値を更新した。
ハンセン指数構成銘柄では、マカオカジノのサンズ・チャイナ(01928)、中国政府系投資持ち株会社の中国中信(00267)、ビールメーカーのバドワイザーAPAC(01876)、ガス会社の新奥能源(02688)が下落率上位。スマホ大手の小米集団(01810)と自動車・電池メーカーのBYD(01211)の2銘柄のみがかろうじてプラス圏で引けた。
一方、そのほかでは、独BMWと合弁展開する自動車メーカー、ブリリアンス・チャイナ(01114)が14.98%高と急伸。同社は前日大引け後、華晨宝馬汽車(BMWブリリアンス・オートモーティブ)の持ち分25%の譲渡収入から再度の特別配当を実施する方針を示し、18日の取締役会で審議すると発表した。また、大和証券キャピタル・マーケッツが香港上場銘柄のトップピックに追加したネクスティア(01316)も大幅逆行高となった。