7日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続落。終値は前日比0.90%安の18365.70ポイントだった。中国企業指数は1.11%安の6198.86ポイント。メインボードの売買代金は概算で994億5000万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株安の流れを引き継いで安く寄り付き、序盤に下げ幅を拡大。6日発表の米雇用指標が市場予想を大幅に上回ったことを受け、米連邦準備理事会(FRB)による利上げが長期化するとの見方から売りが優勢となった。米長期金利の上昇も投資家心理を悪化させた。下落率が1%を超える水準では買い直しが入り、中盤には指数が前日終値に接近する場面があったものの、結局は終値ベースで6月1日以来およそ5週間ぶりの安値を更新した。
ハンセン指数構成銘柄では、都市ガスの新奥能源(02688)が急落。スポーツ用品の李寧(02331)、太陽パネル用ガラスの信義光能(00968)、乳業大手の中国蒙牛乳業(02319)、電動工具の創科実業(00669)は大幅に続落した。前日は小高く終えた小米集団(01810)とBYD(01211)も売られた。一方、中国ネット通販のアリババ集団(09988)が大きく買われ、相場の一定の下支えとなった。海運の東方海外(00316)、食品大手の康師傅控股(00322)は反発した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.21%安の3901.21ポイントと3日続落。電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(09868)と蔚来集団(09866)の下げがきつい。ゲーム・オフィスソフト大手のキングソフト(03888)、ネット損保の衆安在線財産保険(06060)、インシュアテックの平安健康医療科技(01833)も安い。