(11日終値)
ドル・円相場:1ドル=140.36円(前営業日比▲0.95円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=154.52円(▲0.95円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1009ドル(△0.0008ドル)
ダウ工業株30種平均:34261.42ドル(△317.02ドル)
ナスダック総合株価指数:13760.70(△75.22)
10年物米国債利回り:3.97%(▲0.03%)
WTI原油先物8月限:1バレル=74.83ドル(△1.84ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=1937.1ドル(△6.1ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ドル円は4日続落。投機筋の円売り・ドル買いポジションが約5年半ぶりの高水準となる中、鈍化が見込まれている明日の6月米消費者物価指数(CPI)の発表を前に持ち高調整目的の円買い・ドル売りが優勢となった。欧州時間には一時140.16円と6月16日以来の安値を付けた。
米10年債利回りが上昇に転じたタイミングで一時140.96円付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍かった。米10年債利回りが再び低下すると一時140.30円付近まで押し戻された。
・ユーロドルは小幅ながら4日続伸。アジア時間には1.1027ドルと5月8日以来約2カ月ぶりの高値を付けたものの、欧米市場では上値の重さが目立った。欧州時間発表の7月独ZEW景況感調査(期待指数)が▲14.7と予想の▲10.5を下回ったことなどが相場の重しとなり、22時前に一時1.0977ドルと日通し安値を付けた。
・ユーロ円は6日続落。ドル円の下落につれた売りが出たほか、独経済指標の下振れを受けて一時154.18円と6月20日以来の安値を付けた。その後の戻りも154.80円付近にとどまった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸。明日12日に発表される6月米CPIを控えて、インフレ鈍化観測が広がる中、株買いが優勢となった。市場では「現行の利上げ局面が想定以上に早く終わるとの観測が浮上している」との指摘があった。セールスフォースやスリーエム、JPモルガン・チェースなど個別に材料が出た銘柄中心に買いが入り、相場を押し上げた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。明日12日発表の6月米CPIの鈍化が見込まれる中、持ち高調整目的の買いが優勢となった。
・原油先物相場は大幅に反発。サウジアラビアとロシアが来月に供給削減の方針を示していることが依然として意識され、朝方から強含む展開に。74ドル台に乗せるとテクニカル的な買いも誘発されて75ドル手前まで上値を伸ばし、そのままこの日の高値圏で引けた。
・金先物相場は反発。時間外から買い戻しが先行。米長期金利の低下を受け、金利を生まない金の魅力が相対的に高まった。ニューヨーク勢の本格参入後は上げ幅を縮小するも、為替市場のドル安推移がドル建て金の支えとなった。