12日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続伸。終値は前日比1.08%高の18860.95ポイントだった。中国企業指数は1.30%高の6377.99ポイント。メインボードの売買代金は概算で838億4000万HKドル。
ハンセン指数は朝方に上げ幅を拡大。11日のNY市場で株式相場が上昇し、米長期金利が低下したことで、投資家が運用リスクを取りやすくなった。中国人民銀行(中央銀行)が前日発表した6月の金融統計が市場予想より強い内容となり、過度な中国景気不安が和らいだもよう。この日のオフショア人民元(CNH)の上昇も買い安心感につながった。ハンセン指数は10日移動平均(大引け時点で18858.27ポイント)を超える水準では上値が重かったものの、5日以来1週間ぶりの終値ベース高値を連日で更新した。セクター別では情報技術とエネルギー、素材が上げた半面、医療・ヘルスケアが下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株の美団(03690)、テンセント(00700)、アリババ集団(09988)、アジア保険会社のAIAグループ(01299)が買われて相場の上昇を主導した。スマートフォン部品の舜宇光学科技(02382)、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(09961)、オンラインゲームのネットイース(09999)は続伸。前日売られたパソコン大手のレノボグループ(00992)は大幅に反発した。一方、医薬品関連の薬明生物技術(02269)と石薬集団(01093)、香港不動産株の恒隆地産(00101)が売られた。自動車販売の中升集団(00881)は反落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.96%高の4081.37ポイントと3日続伸。動画プラットフォームのビリビリ(09626)が6%高となったほか、同業の快手科技(01024)、企業向けクラウドサービスの金蝶国際ソフト(00268)も買われた。一方、ミニブログのウェイボー(09898)、半導体ファウンドリーのSMIC(00981)が反落した。