13日のNY株式相場は4日続伸。前日の米6月消費者物価指数(CPI)に続いてこの日発表された米6月生産者物価指数(PPI)も予想を下回る伸びとなったことで、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ長期化観測が一段と後退。米10年債利回りの低下が好感されハイテク株を中心に幅広い銘柄が上昇した。
ダウ平均は47.71ドル高(+0.14%)と比較的小幅な上昇にとどまったものの、S&P500が0.85%の高の4510.04ポイントで終了し、昨年4月以来の戻り高値を更新。
ハイテク株主体のナスダック総合も1.58%高の14138.57ポイントで終了し、昨年4月以来の14000ポイント台を回復した。
S&P500の11セクターは、エネルギー(-0.45%)、ヘルスケア(-0.01%)を除く9セクターが上昇。コミュニケーションが2.32%高となり、IT、一般消費財が1%超上昇。素材、不動産も0.6-0.7%上昇した。
寄り前に発表された米6月PPIは前年比+0.1%と5月分改定値の+0.9%から鈍化し、予想の+0.4%を下回り、前月比では前月の-0.4%から+0.1%と上昇に転じたが、予想の+0.2%を下回った。
変動の大きい食品、エネルギーを除くコアPPIは前年比+2.4%と前月分や予想の+2.6%を下回り、前月比でも0.1%と予想の+0.2%を下回る伸びとなった。
弱い結果となったPPIを受けて米10年債利回りは前日の3.86%台から3.76%に低下した。
7月25-26日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の利上げが確実視されているものの、その後の利上げは見送られるとの見方が強まった。