14日の香港株式市場で、ハンセン指数は5日続伸。終値は前日比0.33%高の19413.78ポイントだった。中国企業指数は0.23%高の6558.88ポイント。メインボードの売買代金は概算で912億4000万HKドル。
ハンセン指数は高く始まったものの、じりじりと上値を切り下げる「寄り天相場」となった。朝方は前日の米株高を受けた買いが先行した。13日発表の米6月生産者物価指数(PPI)の前月比伸び率が市場予想から下振れし、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ長期化観測が一段と後退した。米ドル安が進行するなか、香港ドルを含む他の通貨建ての資産に資金を振り向ける動きが広がったもよう。週明け17日に中国の4-6月期国内総生産(GDP)などの経済指標が発表されるとあって、様子見気分が次第に強まったものの、ハンセン指数は始値で上抜けた250日移動平均(大引け時点で19372.05ポイント)を守って終えた。セクター別では通信と素材が上げ、医療・ヘルスケアが下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国通信キャリアのチャイナ・ユニコム(00762)とチャイナ・モバイル(00941)、スポーツ用品の安踏体育用品(02020)と李寧(02331)が買われた。アルミメーカーの中国宏橋(01378)、オンラインゲームのネットイース(09999)は続伸。海運の東方海外(00316)、2023年6月中間決算が黒字に転換する見通しを前日大引け後に発表した九龍倉置業地産(01997)も高い。半面、序盤は高かった大型ネット株の美団(03690)が下げに転じて引けた。前日買われた翰森製薬(03692)は大幅に下落。不動産株の碧桂園服務(06098)、碧桂園(02007)、華潤万象生活(01209)、龍湖集団(00960)も反落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.20%安の4228.71ポイントと5日ぶりに反落。電気自動車メーカーの蔚来集団(09866)と小鵬汽車(09868)、理想汽車(02015)がそろって売られた。6月の保険料収入を発表したネット損保の衆安在線財産保険(06060)も安い。一方、データセンターの万国数拠(09698)、半導体ファウンドリーの華虹半導体(01347)が続伸した。